開催レポート

日本商工会議所の「feel NIPPON」事業と日経BP社のトレンド情報誌「日経トレンディ」とのコラボレーションイベントとして、feel NIPPON事業によって生まれた全国のヒット商品候補の中から選りすぐりの良品を一堂に展示する、「技のヒット甲子園@まるごとにっぽん」が、9月9日(金)~11日(日)の3日間に渡って開催された。

開放的なオープンスペースで開催された展示販売会

今回で4年目となる同イベントは、会場を前回の御徒町2k540から浅草のまるごとにっぽんに移して開催された。まるごとにっぽんは、地上4階建てのすべてで47都道府県の名産品を買って、試して、楽しむことができる体験型の複合施設。全国から選りすぐった技の逸品を紹介するのにまたとない場所と言える。開業して3カ月で180万人の来館者を達成するなど集客力も高く、会場は3日間を通して、日本全国からの観光客に加えて訪日外国人など約1,500人の人出でにぎわった。

展示を通して生産者と消費者が直接触れ合う貴重な機会となった

「技のヒット甲子園」では、feel NIPPON事業によって誕生したヒット商品候補の認知度を広げる目的だけでなく、誕生した商品がどれだけ市場に受け入れられるか、テストマーケティングに踏み込む意味もあった。そのため、商品を実際に制作した事業者自らが展示会場に常駐し、商品の販売や実演を通して来場客とのコミュニケーションを図り、消費者の声を直接聞くなどの取り組みを積極的に行った。展示は施設3階のオープンスペースで行われ、青森の伝統工芸である古布を裂いて横糸として織り込んだ「津軽裂織(さくり)」を使った雑貨、桐生の誇る織物技術を活用したアウトドア用ストール、秩父の「秩父ちぢみ」を使った肌着やまくらカバー、桑名の名物・鋳物で作ったマンホールの蓋がモチーフのコースターなど、全国初お目見えの商品を含む9地域の逸品が一堂に会した。

伝統の技を体験する実演は来場者の関心を呼んだ

また、今回はイベントの目玉として、地域の伝統の技を体験できるワークショップが開催された。一つは、メガネの街で知られる鯖江の事業者が提案する、メガネフレームを使ったアクセサリー作り。生産現場で実際に使われるバフと呼ばれる研磨機を使い、フレームを磨き上げる行程を体験できた。さらに、もう一つ、新潟県加茂市特産の雪椿の花びらだけを使って染めたストールの巻き方講習会が行われた。100%自然素材で染められるストールは二つとして同じ色のものがなく、ワークショップは自分にあった色と出会う楽しみを経験してもらう狙いだった。

会期中の3日間で、まるごとにっぽんを訪れた人が通りがかりに関心を引かれ、立ち寄る光景が多く見られた。客層はシニア層が比較的多かったが、浅草に遊びにきた家族連れや修学旅行生、外国人観光客などあらゆる層におよび、テストマーケティングとしては絶好の機会となった。さらに、ここで得た経験を踏まえ、11月7日~9日に東京ビッグサイトで開催する、家具・インテリアなど最先端のライフスタイル商品の国際見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」における展示へとつなげる。

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