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能登半島の先端に位置し、魚介類や野菜、山菜など山海の幸に恵まれた石川県珠洲市。珠洲商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【地元食材を使った漬物特産品開発事業】を実施。

概要・活動内容

豊富な農水産物を活用した新しい特産品の開発を目指し、地元産の調味料を生かした漬物開発の研究が進められた。イカ及びイワシを原料とした日本三大魚醤「いしる」や天然塩、酒粕などの多彩な調味料を使い、地元でとれた新鮮な食材を漬物にし、全国に発信できる商品を作ることが最終目的とされた。2月にはフードビジネスクリニックの本間貞氏を講師に招き、市民を対象とした「漬物セミナー」を開催。“売れる商品作り”をテーマに、漬物の基礎から開発手順・事例、開発に向けてのモチベーションまで、今後の方針を決めていく上での重要な講演が行われた。参加した市民から意欲的な意見も集められ、事業者や農業関係者、行政など地域一丸となって開発に取り組んでいる。

その他の活動

地域産業としての“漬物”を研究するため、漬物産業の先進地の視察調査が行われた。全国に大きなシェアを持つ新潟県の企業を訪問し、現地の材料調達法や販売状況などがヒアリングされた。同企業では、地元生産者と原材料を共同生産することで、生産者の収入増加にもつながり、漬物で地域の活性化を促すことに成功している。事業の成功例を視察したことで、同プロジェクトの着地点や課題が明確化された。

担当者からの一言

「セミナーでは、開発への市民の意欲がひしひしと伝わり、私たちも本プロジェクトを立ち上げた意義を改めて見出せました。今まで知らなかった漬物の奥深さにも触れることができ、商品開発時に必ず役に立つ有意義な時間を過ごせたと思います。珠洲は地元産の豊富な素材と調味料がそろっており、多彩な漬物を作ることができます。研究成果から、“珠洲の漬物”が生まれる日を期待してください」(担当:山口憲治さん)

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珠洲商工会議所

〒927-1214石川県珠洲市飯田町1-1-9