このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

「北之庄菜」は近江八幡唯一の幻の野菜。食と健康をテーマに、地域住民の郷土愛を込めた野菜を新たな地域ブランドに育てていく。

取り組み内容

 北之庄菜は、江戸時代末期から昭和30年代頃まで、主に農家の漬物用として北之庄町一帯で栽培されていたが、食生活の変化などの影響で栽培が途絶え、幻の野菜となっていた。しかし10年ほど前、偶然にもマッチ箱の中から種が見つかり、一部の農家で栽培が復活し地元の伝統野菜として見直されている。これを受け、当商工会議所は「北之庄菜保存委員会」を発足し、地域ブランド化に向けたプロジェクトを立ち上げた。子育て世代の主婦らを対象としたアンケート調査や、地元住民のヒアリング調査の結果、「子どもと一緒に食べやすいこと」、「単なる漬物ではなく、万能調味料としてアレンジすること」などのニーズを把握。
 それらのニーズ調査の結果を踏まえ、本事業では製品化へ向けた試作品の開発に着手、ぬか漬けをアレンジしたオリジナル品「かぶぶ」、「花かぶら」が完成した。試食会や平成23 年2 月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」へ出展して周知に努めるとともに、並行してロゴマークやキャラクター、リーフレット、ホームページなどを充実させブランディング強化を推進した。

トピックス

展示会の試食会で好感触

「feel NIPPON 春 2011」でのアンケート調査において、パッケージについては、7割が「買いたくなるデザイン」と評価。試作品の試食では「親しみのある素朴な味」、「ご飯に合う」などの好感触を得た。

今後の展開

理解、協力、連携で継続的な取り組みに

学校給食などを通じ、子どもたちに地元の伝統野菜の認知と地元意識を啓発できたことは、地域ブランドの将来に影響を与えるいい機会となった。伝統野菜の地域ブランド化は、地域内におけるつながりや理解、愛着の浸透に時間が必要なため、地域の継続的な支援を獲得しながら開発品を浸透させていくことが重要。一方で、北之庄菜のキャラクターやチラシ、ホームページなどPRも充実させ開発品の認知度アップに努め、販路の拡大を図る。

活用した地域資源

近江八幡伝統野菜である北之庄菜

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近江八幡商工会議所

〒523-0893滋賀県近江八幡市桜宮町231-2