このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

「染織」を客観的に分析し、市場ニーズを踏まえた上で、地元の若手デザイナーグループと連携し、試作品を開発するとともに、伝統産業の次代を継承する人材を育成します。

岩手・盛岡の伝統的「染め」と「織り」の技法を現代に伝える

 平成13年より、(有)草紫堂<南部紫根染、南部茜染>・(有)染屋たきうら<天然本藍染>・(株)みちのくあかね会<ホームスパン>・(株)地熱染色研究所<八幡平地熱蒸気染色>の地場染織業者4社は、同業者連携として「いわてそめ・おりネットワーク」を組織し、地元を始めとして岩手の地域資源を活かした染織品の展示会等を開催してきました。
 しかし、広く一般消費者に向けて岩手そのもののイメージの定着や、どのような生活スタイルのどの場面で活用されたら、より満足できるのかということについて、十分に理解できるような染織品のPRを行うに至っていない状況にあります。そのようなことから首都圏における岩手・盛岡らしい伝統的染織品の周知活動の強化や全国区の百貨店バイヤー等との繋がりを強化すること等を通じて、岩手の染織産地としてのブランド認知度を上げていくことが必要と考えるようになりました。 
 また、歴史ある盛岡を中心とする染織文化の伝統を守りながら、販路拡大をしようとする地場染織業者にとっては、販促に寄与するような人材の育成が重要です。そこで新たな販路開拓や染織文化と現代の生活スタイルの融合提案とともに今後の重要課題と認識し、地場染織業者の商品や岩手・盛岡の歴史・文化等を総合的にPRする人材の育成も支援しようという考えから、このプロジェクトは始動しました。
 地元の染織業者4社で構成する「いわてそめ・おりネットワーク」が、「生きる地域資源」であり「地域観光とのコラボレーション」を1つのテーマとして活動を行っている地場のデザイナーグループ「いわてコレクション実行委員会」との連携により、岩手らしさを前面に出しつつも、現代生活にマッチングした新しい生活提案をし得る新作染織試作品(服飾・雑貨)34点を開発しました。

全てを地場の素材にこだわったPR展開と連携事業

 「ファッションショー」並びに「いわてそめ・おり新作展~安らぎと温もり~岩手の布土」の開催12月1日(土)に、いわてそめ・おりネットワークと地場のデザイン・縫製専門家で構成する「いわてコレクション実行委員会」との連携により開発された新作染織品53点(うち試作品34点)を、テレビ朝日多目的スペースumu(六本木ヒルズ)に持ち込み、地元出身のファッションモデルを起用したファッションショーを1ステージ1時間×3回開催しました。
 各ステージの合間には、岩手の恵まれた環境やいわてそめ・おりネットワークに所属する染織業者4社の製作工程や作家を紹介する映像を流すことにより、来場者に対してそれぞれの染織品の特長も効果的にアピールしました。
 次の日の「いわてそめ・おり新作展~安らぎと温もり~岩手の布土」(展示会)では、前日に披露した新作染織品53点(うち試作品34点)のほか、上記染織業者の商品を会場に展示し、岩手の景観をPRする写真スチールの展示、商品パンフレットの配布、地元出身者で構成される「いわてそめ・おりエキスパート」により盛岡の歴史・文化のPR等を行い、来場者とのコミュニケーションを十分に図ることが出来ました。
 ファッションショーを開催したガラス張りのテレビ朝日多目的スペースumuは、東京・六本木ヒルズに位置しており、六本木けやき坂通りのイルミネーション、LOUIS VUITTON等の店舗が連なるファッションセンスの高い街並み等と相まって、会場内だけではなく街を行きかう通行者の目にも留まり、いわてそめ・おりネットワークの作品素材の質の高さ、染色の技術的な確かさ、デザイン、縫製等、盛岡のブランドとしての効果的なPRに役立ちました。
 さらに、事前に百貨店等の関係者を同イベントに招待することにより、全国区の百貨店を中心として8社からバイヤーが出席し、今後の販促活動へ繋げることが出来ました。

「第26回盛岡の名品と観光展」への参画

 1月16日~21日にはいわてそめ・おりネットワークに所属する染織業者4社が出展する盛岡市主催の同物産展に、商品を総合的にPRする人材として「いわてそめ・おりエキスパート」を派遣し、来場客へのおもてなしを図りました。

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盛岡商工会議所

〒020-0875岩手県盛岡市清水町14-12