このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

大川の地域ブランドを向上させるため、地域メディアを駆使して心理学的なマーケティングを行う。顧客の五感に訴えかける観光発信、特産品開発を目指す。

取り組み内容

 家具の生産高日本一を誇る大川は、農水産業も盛んで、イチゴや海苔、うなぎ、なまずなど豊富な食材がとれる。本事業では、これらの地域資源を生かした食にまつわるグッズとメニューの開発、そして観光開発を2本柱とした地域ブランド向上事業に取り組んだ。
 まず、インテリアや料理の専門家を中心としたワークショップ委員会を設立。開発にあたり顧客の感性を刺激する「感性マーケティング」の手法を取り入れることにした。木工製品では、家具づくりの技術を生かし、「幼児用トレイ」や「パン作りキット」を試作。食品では、天然なまずを使った「なまずのフリット」、有明海の海苔を乾燥させた「有明海苔 紫採」を使用した「紫採の佃煮」、天然うなぎをフランス料理風に仕上げた「旅出しうなぎのオイル煮」を開発。試作品製作の過程を紹介するパンフレットや展示パネルを作製し、PRに活用した。また、これら観光プランでは「大川の歴史を知る」と銘打った講座付きモニターツアーを4回実施した。
 試作品は、平成23 年2 月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」でモニター調査を実施し、その結果を参考に改良を重ねた。

トピックス

地域メディアを活用し知名度アップを図る

各プロダクツや事業の取り組みを広く認知させるために、地方紙を中心とした地域メディアを活用した。地方紙には13 回にわたり情報を掲載。開発の過程であっても積極的に露出することで、事業の認知度を高めた。

今後の展開

商品化を目指し、新体制を検討

実施したモニターツアーでは、大川の歴史を家具や音楽、肥後街道、産業遺産の側面から紹介し、テーマごとに講師を招いたことで「大川の魅力に改めて気づかされた」と好評を博した。今後、開発した試作品や観光プランを商品化するために、マーケットと地元事業者を結ぶ新たな組織も検討しなければならない。また、そうした組織構築を視野に入れ、農・漁・木工業者の連携を促し、さらなる地域ブランド力の向上を目指していく。

活用した地域資源

地元の食材を使った料理及びそれをとりまく木のグッズ

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大川商工会議所

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