延岡市および周辺地域が持つ独特の資源、神話や自然、暮らし、人情や歴史といった資源を活かし、秋冬をメイン期間とし地域全体を会場に縁巡りの交流プログラムを実施。その期間前後にも積極的にツアーを展開し、事業効果を高めていく。
概要・活動内容
東九州自動車道の開通が数年後に迫り、当地域への域外からの来訪意欲が高まりつつある半面、ストロー効果についても懸念されている。そのような中、地域の新たな魅力を創出する宝探しの取り組みとして、地域に関わる人々自身の手によって固有資源を磨きあげるエキスポ型事業「ひむかのくに えんぱく」を開催した。
「えんぱく」とは、延岡の「延」と人との「ご縁」にちなんだもので、地域の魅力を少人数で楽しんでいただく着地型の体験交流41プログラムを企画した。広域での連携を強化しながら、まち歩き、ツーリズム体験、就業体験、アウトドア体験、グルメ、工場景観巡りと多彩で、いずれも地域の案内人自らが企画・ガイドを行い、参加者から好評を得た。
3年目となる今年は事業の集大成と位置付け、過去最多のプログラム数を催行し、例年以上の参加を得るなど大きな効果があった。
工夫した点・アピールポイント
企画段階から「えんぱく寺子屋」と称して人材育成とプログラム企画のための研修を実施。寺子屋を通してさらに新しい人財が掘り起こされ、人からやらされるのではなく、自ら企画して案内する事業趣旨が浸透する中で、「免許皆伝!伊勢えびを自分でお造りと味噌汁に」「釣りガールと行く海釣り入門」など、さらに個性が際立つ魅力的なプログラムが多数実現した。
「えんぱく」参加者は約85%が地元客。長年地元に住んでいても知らない、行った事がない場所を「えんぱく」を機会に訪れ、体験する中で、アンケート回答者の約96%が「楽しかった」と回答するなど好評を得ており、また高いリピートが得られる事もわかった。
期間外での誘客にもつながっており地域の個店や資源の魅力発信に寄与している。
各プログラムの魅力のポイントは、少人数のプログラムをたくさん創ることにより、ガイドとのコミュニケーション促進が図られ、人と人のつながりを強みにしているところにある。そのようななか、口コミで県外客も訪れるようになってきており、市外に対しても認知度の向上と浸透が期待されている。
今後の展開・未来像
東九州自動車道が延伸し、高速道路の活用が喫緊のテーマになっている中で、さらに広域での繋がりを強化しながら宮崎県北広域観光の実現や、東九州の縦軸を基軸とした新たな広域観光交流の在り方を探りながら、当地域における集客交流のプラットホームづくりへとつなげていく。
また、着地型プログラムの開発を通して地域活動の担い手育成や産業振興につなげることで地域活力を強化するコミュニティビジネス支援を検討していく。
活用した地域資源
日豊海岸、島野浦(離島)、伊勢えび、チキン南蛮、鯛茶漬け(郷土料理)、B級グルメ、日向神話、巨石等のスピリチュアル資源、産業遺産、アスリートタウン、雲海、お座敷遊び、工場景観、フィッシング、トレッキング、手しごと・工芸、農水産業、各地域のガイド
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延岡商工会議所
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