このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

「野馬追」を新たな観光資源とし、子供から大人までをターゲットに、従来の祭典観覧型だけでなく体験型の観光商品を開発します。またリピーターを増やすためにおいしくて健康によい食を開発します。

侍の魂を今に伝える「相馬野馬追」とは

 「相馬野馬追」を通し南相馬市に連綿と引き継がれる「侍の魂」。その「相馬野馬追」は、一千余年の歴史を誇る国の重要無形民俗文化財で、毎年7月23日・24日・25日の3日間にわたり、旧相馬藩領で開催される神事です。
 本事業では、今まで一般の方々は参加出来なかった「相馬野馬追」を、「甲冑着付」「騎馬武者」などで、新たな体験観光商品として創り上げ、あわせて歴史の学習で、日本人の品格とも言うべき「侍の魂」を、観光客様に感じていただく事が大きな狙いです。
 新しく体験学習観光を開発するにあたって、どのような体験が「侍の魂を今に伝える相馬野馬追」に相応しいかを観光客にアンケート調査した結果、騎馬武者が選ばれました。

モニターツアーでアンケート調査を実施しブラッシュアップ

 仙台市内の方を対象に参加モニター12名を募集し、平成19年11月23日(金)、日帰りコース「相馬野馬追の故郷を訪ねて」観光モニターツアーを実施し、アンケート調査を行いました。
 「高橋甲冑工房」で、詳しい説明を伺いながら、実際に甲冑復元の作業を見学させて頂きました。
 「万葉ふれあいセンター」では、相馬野馬追をイメージした、甲冑着付・騎馬武者体験を行い、「侍」の気分を存分に味わって頂きました。
 地元の方がつくりあげた手作り感がとても良かった」「地元の方とのふれあいから、おもてなしの心がひしひしと伝わる大変良い旅だった」など、「温かみを感じる観光ツアーに満足した」という感想を多数頂きました。
 また、平成19年11月24、25日(土、日)の両日は44名が参加して、1泊2日コース「南相馬市まるごと周遊」観光モニターツアーを実施、アンケート調査を行いました。「相馬野馬追祭事場」を専門ガイドが説明、「小高神社境内」での甲冑着付・騎馬武者体験、「はらまちユッサ」では民謡ライブ鑑賞など、南相馬の歴史と伝統を体験しました。食事は、地場産品を使った郷土料理を堪能し、地元の新鮮な食材のおいしさに皆さん感激されていました。
 企画内容は大変好評で、参加者のなかには感激に涙する方もいらっしゃいました。「素晴らしい体験ができて大満足!」食事に関しては、「全体的に土地の素材が生かされ、さりげなく料理の説明があって味わって食べることができました。」「新鮮な魚介類に満足」というような嬉しい感想を多数頂きました。
 アンケートの内容をもとに、より良い観光商品となるように、ガイドの仕方、コースの選定、スムースな甲冑着付や騎馬武者の体験時間などのブラッシュアップをはかって来ました。
 このほか10月5日~10月8日「甲冑着付・騎馬武者体験」では道の駅南相馬にて甲冑着付と騎馬武者体験を行いました。
 4日間にわたって開催した体験では、連休ということもあって中には、東京都、千葉県など関東近県の方も多くいらっしゃいました。「相馬野馬追の故郷ならではの貴重な体験ができて良い記念になった」「滅多に着れない甲冑を着れたうえに、馬にも乗れて良い体験になった」などの感想を多数頂きました。

新聞記事

 モニターツアー開催の様子が、福島民友新聞平成19年11月25日(日)の記事で紹介されました。

「三献の儀」を活用した「出陣の膳」の開発

 かつて相馬藩の武将たちは合戦前の儀式として「討つ、勝つ、喜ぶ」という意味をこめた「打ちアワビ、勝ち栗、昆布」の3つ、出陣の膳「三献の儀」を食べていました。 
 今回、その膳をテーマに、南相馬市の新たなブランド「出陣の膳」を開発し、観光の1つの目玉として観光客様から堪能していただくと共に、市民の皆様にも来客の接待や人生の節目に食べて頂けるような、現代の「出陣」に相応しい膳に仕上げたいと考え、開発に取り組みました。試食会を開催しアンケート調査を10月26日に行い、複数の店舗に試食品を用意してもらい、各品の評価から今後の開発品を検討しました。
 お膳・銘菓と「南相馬の郷土色、見た目のインパクト、他にない新規性が重要」といった感想を多数頂きました。「出陣の膳」試食アンケートでは「季節感があり良いと思う」「味が良い。ボリュームがあり食べ応えがある」という感想を頂きました。頂いた貴重なご意見を活用し、より魅力的なお膳になるように努力してきました。

南相馬を代表する銘菓「九曜まんじゅう」を開発し登録商標に!

 健康を意識し竹炭を生地に練り込み、蒸しあげた饅頭で、パッケージは相馬氏の家紋である「九曜の紋」をデザインした、インパクトのある逸品です。 
 南相馬の新たな特産品・お土産品として、皆様に愛される商品づくりを目指し、試食会、アンケート調査を重ね、開発に取り組みました。「九曜まんじゅう会」を発足し「九曜」の登録商標も出願中です。

体験学習観光ツアーの商品化を目指して

 今後、体験学習観光ツアーの商品化を検討し、南相馬の産業振興の発展、より良いまちづくりへつなげていきたいと考えています。そのためには、観光協会NPO、市民ボランティア等、地域一体となった事業推進、地元ガイドの育成が重要です。
 また、全国規模のマーケットを視野に入れた積極的なPR活動で、ホテル、菓子販売店など事業者の売上へ繋げて行きたいと考えています。

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原町商工会議所

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