“菓子のまち筑西”としてのブランド創出

　筑西市下館地区では、大正末期から第二次世界大戦まで菓子製造・販売業が主要産業のひとつであり、中でも県産農産物からつくられた特産菓子が人気を集めていた。そうした背景を受け、全国有数の野菜の生産地である地域特性を生かした新たな特産菓子の開発に向け、地域の菓子産業の歴史やマーケット調査、地域資源の掘り起こしなどを実施した。活用食材には、地元農産物20 品目の中から「井上さつま」と呼ばれるサツマイモが有力な候補に浮上。すでに地産のサツマイモを活用してまちづくりを行っている埼玉県川越市の調査も行い、情報発信や先を見据えた視点の重要性などを学んだ。これらの調査結果から、今後の開発テーマの方向性を定めた。

食育で「元気な子どもたちを育てる」、多世代が集う「交流拠点をつくる」、商農の各分野のキーパーソンが連携して「本物をつくる」ことを今後の事業方針の3本柱に据え、「菓子のまち筑西しもだて」ブランド創出を目指す。