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律令時代に備後の国の国府が置かれたことから「備後府中」とも呼ばれる広島県府中市では、古くから伝統的地場産業である「府中家具」をはじめとする産業が発達してきた。その一方、首なし地蔵や石州街道出口通りの街並みなどを中心とする観光地としても知られている。府中商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【「恋しき」を活用した観光資源発掘事業】を実施。

概要・活動内容

明治5年創業の「恋しき」は、地元要人はもとより犬養毅や吉川英治、井伏鱒二ら著名人にも愛された備後を代表する老舗旅館だったが、平成2年に惜しまれながら廃業した。府中の財界人の有志を中心に、「恋しき」の建物や本格的日本庭園を地域の財産として後世に残し、文化遺産として保存する事業を実施。平成19年にカフェ「すいれん」や懐石料理屋「花みずき」などの飲食店と、イベントスペースとしても活用できる交流・社交の場として、リニューアルオープンを果たした。この「恋しき」を核として、府中市の産業や名所・旧跡などを巡る観光モデルコースを紹介した観光マップ「備後府中みどころガイド」が作成され、「恋しき」などで無料配布されている。

その他の活動

観光客誘致と地域の活性化を目的に、菓子・木製品・布製品など、観光客向けの新しい土産物の開発やイベントの企画が実施された。平成20年8月には夜間の集客イベントとして「CANDLE NIGHT in FUCHU」が実施され、石州街道出口通りがキャンドルなどのやさしい灯に彩られた。これらの試みにより、市内に観光客が訪れやすい環境が整えられている。

担当者からの一言

「江戸時代に銀商人が石見銀山から大阪方面に銀を運ぶために行き来していた『石州街道出口通り』には、昔ながらの歴史のある建物が多く残っています。また、老舗旅館『恋しき』は、木造3階建ての趣ある母屋と、本格的な日本庭園をそのままにリニューアルされました。これらの観光資源を結びつけた観光モデルコースを作成しましたので、ぜひ、府中にお越しになって、趣ある街並みをご覧ください」(担当:朝野弘行さん)

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府中商工会議所

〒726-0003広島県府中市元町445-1