概要・活動内容
洋蘭を使った特産品を試作
東海市は中部圏最大の鉄鋼基地が存在し、また、洋蘭の有数の生産地となっている「鉄とランのまち」である。しかし「食」の面においては、これといった地域を代表する特産品に乏しく、「東海市といえば○○」、「○○といえば東海市」と誰もが認識するものが見当たらないのが現状である。そこで市を代表する洋蘭を地域資源とした「食」の特産品開発を平成25年度より実施。食用でない洋蘭を、食用として使用するための各種検査を行い、また使用部位を洋蘭の栄養源であるバルブ(茎)とし、バルブを粉末加工することにより様々な商品へと展開できるようにした。第一弾として粉末を練り込んだ麺と、東海市が現在推進している「トマトde健康まちづくり」事業とコラボレーションさせた商品開発を実施した。
アピールポイント
多くの人が楽しめるよう工夫を重ねる
トルコアイスで使われているサレップはサイハイランの乾燥粉末であり、洋蘭のバルブには粘着性があると考えられた。その特性を利用し麺に練り込み、洋蘭の麺を開発した。また、市推進事業と協働し、蘭麺トマトスープとした。市内外の方を対象とした試食調査では大変好評であり、どこで買えるのかとの問い合わせや、子どもから学校給食で食べたいとの意見もあった。スープはレトルトパッケージ化し、簡単に蘭麺トマトスープ味を楽しめるように開発を進めている。今後は蘭麺単独での販売も検討し、飲食店において蘭麺を使用してもらえるように展開する。
今後の展開
食用でないものを使用するにあたり、すべての問題をクリアにしなければならない。原材料としての蘭のバルブの粉末は日本国内には存在しないため、原材料の安定供給という観点からも生産段階からの事業展開をしていく必要がある。今後は現在の実行委員会ではなく、NPO法人を立ち上げ、活動をより活性化させ、課題解決や様々な商品への展開を図り、東海市を代表する蘭の特産品を生み出していく。
活用した地域資源
洋蘭
メディア掲載事例・受賞履歴
- 中部経済新聞
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