木なのに柔らかい、
テレビなどでも話題の
「ネジリペンケース」
伝統の木工加工技術を活かしつつウィットとファッション性に富んだ逸品
広島県府中市は江戸時代から家具づくりが始まり、日本屈指の「府中家具」としてその名を広めてきました。しかし、近年は婚礼タンスなど家具の消費が伸び悩み、各木工加工メーカーなどは、経営安定化のため、自社製品の開発が不可欠な状況でした。
そこで府中商工会議所を中心に「生活アメニティ・チャレンジ研究会」が発足、2004年頃より新商品開発と販路拡大の取り組みをスタート。その中で「跳び箱収納シリーズ」や「おいたちの小箱」「ウッディバッグ」「麺棒」などのヒット商品が誕生。麺棒は特殊な加工機械を使うことで、限りなく真円に近い棒を実現し、毎月300~400本を販売しています。
今回、特にご注目頂きたい商品の一つが「ネジリペンケース」。メープルの木材を0.2ミリの薄さに切った薄板1枚にファスナー加工を行い、木の形がらせん状に曲がった状態で締められるデザイン。マスコミにも取り上げられ、ちょっとしたブームになっています。
他にもスマートフォン時代を踏まえたiPhoneカバーや、電源不要で豊かな音の響きを実現したiPhone Woodスピーカースタンドなど、府中発オンリーワン商品づくりの取り組みが、着々と実を結んでいます。
薄く切った木材にファスナーを直付け、あえて明るいさし色を使うことで印象度もアップ
大小の跳び箱やピアノをモチーフにした、見て楽しい使って楽しい収納箱
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