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旅する日本市 桐生・多治見 出店レポート

日本市 日本橋髙島屋S.C.店でブース出店を行いBtoC向けのテスト販売を実施しました

日本商工会議所は、今年9月日本橋髙島屋S.C.の新館(専門店)にオープンした「日本市 日本橋髙島屋S.C.店」のPRスペースへ出店を行い、地域発のヒット商品候補のテスト販売を12月5日(水)~18日(火)まで実施した。これは、今年8月に出展したバイヤー向け合同展示会「大日本市」に続き、創業300余年の生活雑貨メーカー・中川政七商店との取り組みによるもの。

中川政七商店が日本橋髙島屋S.C.新館の1F入り口近くにオープンした直営店「日本市」内のPRスペース「旅する日本市」の企画に参加。「日本の土産もの」をコンセプトに、まるで日本を旅するように、全国のご当地土産に出会える同店は、日本橋という立地から、五街道を軸として“街道みやげ”をテーマに全国各地の逸品を揃えている。今回出店したエリアは、街道沿いに栄えた「宿場町」をイメージしたPRスペースで、日本商工会議所の商品候補の中から中山道を通過する群馬県と岐阜県より、桐生、多治見の事業者が開発した商品をピックアップ。企画展を『旅する日本市 桐生・多治見』と名付け、実際に店舗へ買い物に訪れた一般の生活者に販売した。

五街道の出発地である日本橋の地で、まるで日本を旅するように、全国のご当地土産に出会える店舗。今回のPRスペースでは桐生、多治見の事業者が開発した商品を展開。
五街道の出発地である日本橋の地で、まるで日本を旅するように、全国のご当地土産に出会える店舗。今回のPRスペースでは桐生、多治見の事業者が開発した商品を展開。
日本橋高島屋S.C.新館(専門店)の正面入り口から入ってすぐの立地で人通りも多く視認性は極めて高い。
日本橋高島屋S.C.新館(専門店)の正面入り口から入ってすぐの立地で人通りも多く視認性は極めて高い。

本年は、大日本市、IFFTのBtoB商談会への参加、及び、BtoCの販売機会として、台湾台北市の你好我好(ニーハオウーハオ)、浅草のまるごとにっぽんと今回の日本市があり、計5つの場所で商談やテスト販売を行った。中でも日本市への出店は、国内でも有数の百貨店として極めて高いブランド力と集客力を持つ日本橋髙島屋に隣接する新館(専門店)での販売の機会となり、期間的にも2週間という比較的長期の取り組みになった。また、出品商品は、日本市のストアコンセプトや企画趣旨、日本橋髙島屋S.C.の客層にマッチしているかどうかの選定が行われたことにより、商品が小売店に導入されるプロセスを実体験する機会ともなった。

商品は日本市のPRスペース内にディスプレイされ、商品開発の背景や地域の情報を解説するボードを日本商工会議所で提供。商品説明や販売は、日本市のスタッフが担当した。この結果、2週間の期間中に用意した商品で一部売り切れがでるほど好評を博した。 店長によると、「最初はアイテムとしての魅力に目をとめ、次いで、販売員の説明やボードで商品開発の背景、使われている技術や素材、地域の情報などを通して、商品の総合的な価値を理解して購入するかどうかの判断をしているようだった」と話していた。実際の店頭では、ぱっと見た目の印象で興味を惹かれるかどうかが大きく分かれるため、機能や製法だけでなく、デザイン、カラーリング、キャッチコピーなどの重要性を改めて再確認することになった。

見た目の第一印象が重要、商品そのものだけでなくカラーリングや展示の見せ方なども参考になる。
見た目の第一印象が重要、商品そのものだけでなくカラーリングや展示の見せ方なども参考になる。

さらに、今回の傾向としては、先行して実施された他の4会場では反応が大きくはなかった商品が高い注目を集めたり、また、開発コンセプトとして自家使用を想定していた商品を12月という時期にあわせてギフト商品として打ち出したところ大きな反響を集めたりと思いがけない効果もあった。

今後、こうした点を考慮し商品に改良を加え、また、提供方法を工夫するなどし、より総合的な完成度を高め、販路開拓につなげていく。