このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

【第3回 新ツーリズム宣言!】開拓精神の遺伝子を継ぐまち 北海道・札幌~新たなる観光資源を発掘せよ~
まだ知られざる日本の魅力を伝えるべく、各地で取り組まれているプロジェクトにスポットを当て、そのユニークかつ精力的な活動に迫る「プロジェクトN」。第3回は、観光地として国内でもトップクラスの人気を誇る、北海道・札幌。定着しているイメージに満足することなく、未知の分野を掘り起こし、新たな観光スタイルに取り組む道のりをご紹介します。
~糸魚川を知る~

自然の神秘が創った日本列島境界のまち

美しい四季に彩られ、豊かな旬の食材に恵まれた北の大地、札幌。都会的なまちなみの中に、札幌市時計台[1]や北海道庁旧本庁舎[2]などノスタルジックな建造物が開拓時代の面影を残すとともに、郊外に出ればそこには雄大な自然が広がっている。浪漫あふれる札幌の魅力は、常に旅人の心を魅了してやまない。
春夏秋冬、華やかなイベントが催され、人気の観光スポットも市内に集中しているため、徒歩で巡りながら楽しむことができる。まさに完成された観光都市に思えるが、その姿はさらに新しい形へと日々進化している。定番の観光も楽しいが、フロンティア精神あふれるまちだからこそ、新たな発信をキャッチして、その面白さをいち早く体験してみたい。

平成23年3月には、札幌駅からすすきのまでをつなぐ地下歩行空間が完成した。信号や天候に左右されない快適なストリートは天窓や光の壁、アイヌ文様のタペストリーで演出され、休憩スペースもあるので人々の憩いの空間となっている。広場は音楽やパフォーマンスで賑わい、札幌の人の流れが変わる、新たなメインストリートである。
また、最新ビュースポットとして注目を集めているのが、札幌駅[3]に直結しているJRタワー38階の展望台から望む360度大パノラマの景色だ。道内では最も高い地上160mから眺める夜景[4]の美しさは感動的である。そして、市内中心部から少し足を延ばして、ぜひ訪れてみたいのが大倉山ジャンプ競技場[5]だ。ウィンタースポーツとは切っても切り離せない札幌を体験できる、貴重な施設である。圧巻の急斜面をジャンプ台の頂上までリフトで上り、見渡す景色[6]はジャンプ競技選手の緊張感とシンクロするようだ。隣接する札幌ウィンタースポーツミュージアムではジャンプだけでなくボブスレー、フィギュアスケートなど様々なアスリートの世界をバーチャル体験することができる。
札幌が秘めている地域資源は、まだまだ豊富にある。魅力いっぱいの観光地・札幌の王道が、これからどんな進化をして行くのか目を離すことができない。

[1]市のシンボル「札幌市時計台」

[2]通称「赤レンガ」と呼ばれる「北海道庁旧本庁舎」

[3]札幌駅

[4]展望台からの眺めは絶景

[5]標高300mの「大倉山ジャンプ競技場」

[6]札幌の市街地が一望できる