日本商工会議所は2月15日(水)から17日(金)まで幕張メッセで行われた「第51回スーパーマーケット・トレードショー2017」(略称SMTS)に共同ブース「ニッポンまるしぃ@スーパーマーケット・トレードショー2017」を出展した。「ニッポンまるしぃ」は、「地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト」によって開発された、地域の「おいしい」「たのしい」「あたらしい」食品のヒット商品化、販路開拓・拡大を目的に実施している事業。今回は日本各地の10商工会議所、22事業者が参加し、42商品の展示・商談会を行った。
1年間の取り組みの成果を披露
ニッポンまるしぃは、地域の商工会議所と事業所が開発した食料品のヒット商品化、販路開拓・拡大に向けた取り組みを1年かけて行っている。SMTSはその集大成ともなる機会で、それまでの取り組みの成果を見極めつつ、販路開拓を行う。参加した事業者からは、「パッケージや商品の見せ方の問題を指摘され、改善に取り組んできたおかげで、見た目のインパクトに思わず足をとめる人が確かに多く、見せ方の重要性を改めて実感した」と1年間の取り組みの成果を受け取ったようだ
商談促進で販路開拓に手ごたえ
今回は展示するだけではなく、積極的に商談を行った。アドバイス商談会に参加した事業者は、「商談をセッティングしてもらい、うち3社と、内容量や価格の設定、販売する際の商標の提案など具体的な話が進んでいる」と話しており、他の事業者は「商談はまだこれからだが、私が受けているだけでも、サンプル依頼や見積依頼がすでに数社きている」と販路開拓に手ごたえを感じている様子だった。
会場で触れた情報に刺激を受ける
SMTSは食品にかかわる展示商談会として国内最大級のイベントであり、バイヤーなどプロの意見を直接聞けるのに加え、出展者や展示している商品のレベルも高く、出展者にとっては最先端情報が収集する機会ともなる。事業者は、「自分ではこだわったモノづくりをしてきたつもりだったが、こうしてみると同じような商品は実にたくさんある。提供方法も工夫されている。うちも負けていられない」と話していた。他の事業者も「『季節商品ではなく、通年で消費される提案ができれば、販売のチャンスが広がる』といった声や、『洋食のメニューに対応する方向を考えられたら、道が見えるのではないか』といった具体的なアドバイスが聞けたのがよかった」など、会場で触れた情報に大きな刺激を受けたようだ。
今回は、3日間の開催で会場に約8万7000人が来場した。参加した商工会議所と事業者は、会場で得られた商談の機会を活かすとともに、キャッチした情報をもとに商品のさらなるブラッシュアップ、新たな商品開発を進めていく。