元来、日本は農水産業が主体の国。高度成長期以降、それらは衰退の一途を辿っていたが、
食の安全や健康指向を背景に、和食や伝統製法で作られる国産食材にこだわる消費者は増加傾向。
21年度の「地域資源∞全国展開プロジェクト」では、栄養価の高い米を生かした米粉、
昔ながらの製法で作る天然塩や酒粕などの調味料、地元さとうきびを復活させて作る新たなお菓子、
豊かな自然の中で育つブランド和牛、化学調味料を使わない近海魚使用のさつま揚げなど、
地域に根付いた日本らしい素材を生かす“食”を切り口にした取り組みも活発に行われている。