(上)瀬戸大橋の上に、瀬戸内海式気候を象徴するような青空が広がる。長い日照時間が岡山の豊かな食を支えている。 |
午前10時、岡山空港に降り立った途端穏やかな陽光に包まれた。どこまでも広がる青空は、岡山が面する瀬戸内海を写したかのようだ。「さすが、晴れの国だな」。空港の人の群れからそんな声が聞こえた。岡山県は、日照時間の長さ、降雨量の少なさから「晴れの国」と呼ばれている。海に、人に、あらゆる生き物に、豊かな日差しが注ぎこむ。 「果物王国」という岡山のもう一つの異名の由来も、この瀬戸内の温暖な気候が関係している。果実を成熟させる十分な日光、安定した栽培をもたらす自然災害の少なさ。こうした風土的特徴に加え、明治時代から重ねられてきた果物作りの技術開発によって、今、この地では桃、マスカット、ピオーネを筆頭に、イチゴ、メロン、ナシなどさまざまな高品質のフルーツが育つ。昼食に立ち寄った定食屋のデザートのお品書きには「旬のフルーツ」とあり、甘味豊かな岡山の果物を最後にいただいた。そう、バラエティが豊富ということは、一年中旬のフルーツが味わえる土地でもあるということなのだ。 これほど多くの、しかも高品質のフルーツが収穫できる土地は、岡山以外に見当たらない。この大きな資源をより全国に発信すべく岡山商工会議所が取り組んだのが、岡山県産フルーツを活用したスイーツの開発だ。フルーツが多種多様なら、そこから生まれるスイーツもユニークというわけ。今や岡山市は日本屈指のスイーツタウン。いざ、スイーツ食べ歩きの旅へ! |
問:佐藤玉雲堂 |
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続きを読む…岡山といえば、やっぱり桃!
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