鞆の浦全国ＰＲ・保命酒銘菓開発事業　～瀬戸内の景勝「鞆の浦」＆日本古来の薬味酒「鞆保命酒」

古来の薬酒　保命酒を復元

　福山特産品の保命酒は、地域力活用新事業∞全国展開プロジェクトを開始する際、地元の旧家から見つかった古文書より解読されたレシピを使って復元された薬酒でした。

　江戸時代には幕府にも献上され、ペリーやハリスの来航時に宴席で食前酒として飲まれたという話もあります。当時の製法は、焼酎の入った樽の中に麹米ともち米を仕込み、十三種の漢方を加えていたようです。現在はみりん・もち米・米麹を原料とし、16種類の薬味をつけ込んで、時間をかけてゆっくりと成分を抽出。トロリとした舌触りで、程よい薬味を感じる味に仕上がっています。

　これまでは低アルコールで製造しており、ストレートや炭酸・ジュース割りで、風味付けとして使用されることが多かったのですが、今回は高いアルコール度数の商品が完成しましたので、この場でご紹介させて頂いております。

　海外展開支援事業として採択された際、専門家の方から、より高いアルコール度数であれば、カクテルや洋菓子など、幅広い使い方が可能になるとのアドバイスを受け、アルコール度数を高める研究をしてきました。そして、独特の香りや豊かな味わいはそのままに、まったく新しい保命酒ができました。今後の使用用途の広がりに期待しています。

四〇度保命酒