「かんぴょう」の食材化と「かんぴょううどん麺」の開発プロジェクト

つるつるもちもち　かんぴょううどん

　栃木県はかんぴょうの全国生産量90%以上を占めています。小山商工会議所ではこのかんぴょうの消費拡大を促進させるために、商品開発を行ってきました。

　かんぴょうは、使用する前に水で戻さなければならず、調理に手間のかかる食材です。そこで、すぐに利用できるようかんぴょうを粉末化。当初は加工品製造業者向けに販売を考えていましたが、個人の方からも欲しいと要望があり、今では容器に入れたパッケージも用意しています。

　かんぴょうパウダーは食物繊維が豊富で、健康を気にされる方に人気の食べ物。少し甘みがあるので、ヨーグルトなどにかけてもオススメです。粉末にしたことで、使用のバリエーションが広がったのも特徴です。特に小麦粉との相性がよく、県産小麦粉の風味を損なわないように混ぜ合わせ、独特の“らしさ”が出たかんぴょううどんが完成しました。ゆであがった麺は、なめらかでツルツルした舌触り。コシも強く、もちもち感があります。かんぴょう本来の栄養分が高いので、食物繊維やカリウム、カルシウムなどをしっかりと摂取できます。

　今後はラーメン、ぎょうざ、クッキーなど、様々な商品展開を考えています。個性が強すぎないおかげで、メイン食材を引き立てるかんぴょうに期待しています。

かんぴょううどん