feel NIPPON 春 2020 開催レポート feel NIPPON 春 2020 開催レポート

共同展示商談会
「feel NIPPON 春 2020」開催

日本商工会議所は、東京ビッグサイトで2020年2月5日(水)〜7日(金)の3日間、国内最大級のギフト商品見本市「第89回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2020」および、食卓をテーマにした総合見本市「第27回グルメ&ダイニングスタイルショー春2020」において、共同展示商談会「feel NIPPON 春 2020」を開催した。

過去最多、30都道府県58商工会議所が「食」「技」「旅」で活気あふれる商談を展開

3日間の総来場者数は27,000人以上

主催者発表によると、「ギフト・ショー」ならびに「グルメ&ダイニングスタイルショー」などの同時開催された展示会を合わせた今回の規模は、総出展社数3,053社、総来場者数は270,000人余り。
「feel NIPPON 春 2020」ブースが置かれた「グルメ&ダイニングスタイルショー」だけでも来場者は27,000人を超え、食卓に関する国内最大級の展示会らしい集客となり、例年に勝る賑わいと活気あふれる商談が行われていた。

通算14回目となる今回の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2020」には、過去最多の58商工会議所が参加。地域発の食・旅・技の商品PRならびにバイヤーとの商談、来場者との貴重な情報交換の場として存分に活用した。
昨年も参加した事業者からは「時節柄、昨年と比べるとインバウンドの来場者が若干少ない印象を受ける」としつつも、「目的意識の高い方々の来訪により、見積もり依頼も多く、今後につながる密度の濃い商談を重ねることができた」との声。
リサーチ目的の来場者が例年よりも少なく、「3日間という限られた時間を有効に使うことができた」という声も多かった。

配置を工夫し、地域順に来場者を誘導

今回の出展で特徴的だったのが、各ブースの配置。
昨年まではブースの配置を食・旅・技のテーマごとに分けていたが、今回は初めて北海道から沖縄県まで、北から南へと地域順に展開。
ディスプレイ担当者によると、今回の試みは「来場者の方々に見やすさとわかりやすさを提供する上、地域ごとにそれぞれの特色がアピールできるようにするための工夫」とのこと。
58商工会議所のバリエーション豊かな商品の展示により「feel NIPPON 春 2020」ブースはひときわ華やいだものになっていた。

今回の商品の配置は各商工会議所の担当者や出展事業者からも好評。
他の展示会への出展経験がある事業者によると、「食品は食品、工芸品は工芸品と、同じカテゴリーの商品がまとまっていると、そのカテゴリーに興味を持った来場者しか集まらない。ところが今回は、ブースの列に様々な展示品が並んでいるため、来場者の目を惹き、足を止めてもらうことにつながった」とのこと。
その結果、最初は特定の商品を探していた来場者に、別の商品にも興味を持ってもらえるという嬉しい機会が得られた。
また、ブースの列にアクセントがついたことにより、来場者の滞留時間が比較的長くなり、商談の機会につながるシナジーを生み出した。

課題の克服・解決によって商談結実へ

共同展示商談会の目的は、地域資源や伝統の技を活かして作り上げた特産品・観光商品を持ち寄り、販路開拓や拡大を支援すること。
各地域の商工会議所が年間を通じて行ってきた商品開発や販路開拓などの総仕上げという位置付けにあり、バイヤーをはじめとする多数の来場者へのアピールはもちろんのこと、新事業創出や販路拡大に向けた貴重な情報収集の場にもなる。

洞爺湖サミットで各国首脳が手にした有田焼万年筆シリーズ(有田商工会議所)
洞爺湖サミットで各国首脳が手にした有田焼万年筆シリーズ(有田商工会議所)

複数回出展している事業者は、「毎回、出展のたびに宿題をいただいているようなもの。価格設定だけではなく、内容量やパッケージデザインなど、細々としたアドバイスが商品のブラッシュアップに役立つ」としており、厳しい意見に耳を傾けることの重要性に言及。 課題を克服し解決していくことで具体的な商談が結実するとしている。
初参加の事業者からは、「商品を評価していただくことで、開発コンセプトや方向性に間違いはない、と自信がついた」という喜びの声があった。
また、「訴求ポイントや一般受けするデザイン性など、まだまだ足りない部分があることもわかった。貴重なアドバイスを参考にしながら、今後の展開に反映していきたい」という前向きな意見を聞くことができた。

熱心な来場者を前に説明にも熱が入る
熱心な来場者を前に説明にも熱が入る

リピーターとの交流が契約のきっかけに

例年のことであるが、feel NIPPONのブースを目当てに訪れるリピーターも少なくない。
複数回出展している事業者は、「毎年のようにブースを訪れてはアドバイスをくださる来場者がいる」とのこと。
そうした交流が2年、3年と続いた結果、契約に結びついたケースも多々あるという。
続けて「お互いに即決というのはなかなか難しい。しかし、継続して出展し、折衝を重ねていく中で、互いの着地点を見出すことができる。あせらず、じっくりと商機をうかがい、きっかけをつかむ上でも、この展示会はぴったりの場」とfeel NIPPONの共同展示商談会を評価する。

コンテストにて新商品が準大賞を受賞

事業者のみではなく、今回の共同展示商談会は主催者側からも評価を得ている。
「第27回グルメ&ダイニングスタイルショー春2020」の新商品コンテストで、袋井商工会議所が出品した「遠州ギョーザ(丸福)」がフード部門の準大賞を受賞。
来場者の投票と有識者の審査によるもので、会期最終日となる2月7日に行われた「コンテスト・アワード授賞式」にて表彰の名誉を受けた。

袋井商工会議所の「遠州ギョーザ(丸福)」がフード部門の準大賞を受賞

商工会議所が出品した商品の受賞は今回で3回目。
この結果により、バイヤー間でのfeel NIPPONの認知がより高まったと言えるだろう。

今回の展示会でもfeel NIPPONは確かな足跡を残した。
しかし、つながりができた来場者との本格折衝は、これからが勝負。
参加商工会議所と事業者は、商品のさらなるブラッシュアップを重ねつつ、新事業の創出ならびに販路の開拓と拡大へ向けて、これまで以上に邁進していく決意だ。