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「ツーリズムEXPOジャパン2017 (in 東京ビッグサイト)」開催レポート

ツーリズムEXPOジャパン2017
開催レポート

日本商工会議所は、2017年9月21日(木)~24日(日)の4日間、東京ビッグサイトで開催された世界最大級の旅のイベント「ツーリズムEXPOジャパン2017」に商工会議所専用エリアを設け、全国の10地域商工会議所が共同出展した。

期間中、世界130以上の地域・国から1310の団体・企業が出展し、会場には旅行代理店など業界関係者から一般の旅行愛好家まで19万1500人が来場。ブース内では各商工会議所と事業者が企画した旅行商品をPRするとともに、地域の魅力を感じてもらうための体験イベントの開催、特産品の試食・試飲などが行われた。

前半の業界・プレス向けの日は、旅行代理店や交通各社、旅行雑誌など旅行のプロが来場。その場で商談が行われ、旅行商品として売り出すことができる大きなチャンスとなった。実際、今回の出展では期間中に全体で約100の商談が行われ、「採用したい」との好感触が得られた案件も多かった。

後半の一般公開日は、一転して、旅行愛好者や、旅気分を満喫にきた一般の生活者でにぎわった。出展商工会議所にとっては、旅行商品を実際に購入する最終消費者に直接、地域の魅力をアピールする機会となった。

地域の魅力や特産品をアピールする機会にもなっている
地域の魅力や特産品をアピールする機会にもなっている

同共同展示商談会は、旅行代理店や旅行愛好者が旅行企画をどのように受け止めるか、反応を直接確認する機会であると同時に、旅を知り尽くしたその道のプロフェッショナルから、商品に対するアドバイスを受けたり、ヒントをもらったり、あるいは、他の出展者の企画内容や展示方法を探るマーケティングの機会となっている。

初めて参加した商工会議所は、「いまの旅行業界のトレンドはどうなっているか、自分たちの旅行プランに足りないものは何かなど、地元ではなかなか会えない人に会えて、貴重な情報が得られた意義は大きい」と語り、企画した商品が市場に受け容れられるのかどうかを知ることができたようだ。

また、継続的に出展している商工会議所は、繰り返し出展することで商品内容がブラッシュアップされるのに加えて、旅行代理店の担当者とパイプづくりができている。今回で3回目の出展となる商工会議所の担当者は、「毎年ブースに来てくれる旅行代理店から『今年のプランを見たいと』と来訪してくれるようになった」と語った。

特に、旅行業界関係者には、ツーリズムEXPOにおけるfeel NIPPONブースの存在が浸透し、「ここに来れば、全国の旅行プランをまとめてみられる」という評価が定着。このブースを目的に来訪する関係者も少なくないようだ。

feel NIPPONブースの認知が広がり目的に来訪する人も増えた
feel NIPPONブースの認知が広がり目的に来訪する人も増えた

回を重ねるごとに、ブース全体としての構成、見せ方もブラッシュアップされており、今回は地域のバラエティに富んだ商工会議所の特徴を意識し、「『行きたくなる』が、いっぱいある~ニホン旅いちば~」をコンセプトとして打ち出し、出展者と来場者が対面でコミュニケーションがとれるマルシェ風を意識したブースを設営。また、新しい試みとして、現地の状景を360度で映し出し、その場にいるかのようなリアルさを体験できるVR設備も導入され、地域の魅力を発信するのに一役買っていた。

現地にいるかのようなリアル映像を体験できるVR設備を新導入
現地にいるかのようなリアル映像を体験できるVR設備を新導入