ツーリズムEXPOジャパン2018に「『行きたくなる』が、いっぱいある ~ニホン旅まつり~」を出展しました
日本商工会議所は2018年9月20日(木)~23日(日)の4日間、東京ビッグサイトで開催された世界最大級の旅のイベント「ツーリズムEXPOジャパン2018」に共同出展ブース「『行きたくなる』が、いっぱいある ~ニホン旅まつり~」を設け、全国各地の13商工会議所と共同出展した。
期間中、会場には世界136カ国の国と地域から1441の企業・団体が出展し、旅行代理店など業界関係者から一般の旅行愛好者まで、4日間で過去最高の20万7000人が来場した。日本商工会議所のブースでは各地商工会議所と事業者が開発した旅行商品を積極的にPR。加えて、地域の魅力を知ってもらうための体験イベントやパフォーマンス、特産品の試食・試飲などが行われ、大いににぎわった。
本イベントは、地域力活用新事業∞全国展開プロジェクト(以下、全国展開プロジェクト)の一環で地域資源を活用した観光商品の販路獲得・拡大を目指しており、過年度に全国展開プロジェクトを実施した豊橋商工会議所などプロジェクト卒業後のフォローも大事な目的としている。他にも、紋別商工会議所や新庄商工会議所が参加した。参加商工会議所は、商品のアピールの仕方や開発におけるポイントについて、バイヤーや一般の旅行愛好者と触れ合うことによってヒントを得ていた。全国展開プロジェクトがきっかけになって連携事業が発足した、上田・上越・甲府商工会議所が共同で出店するなど、より多彩な内容となった。
20~21日は業界関係者・プレスデーとなっており、旅行代理店や交通各社、旅行雑誌など旅行業界のプロが来場。併設された商談ブースで商談が行われ、旅行企画の内容を知ってもらい、商品として実際に売り出すチャンスとなった。例年、商談が活発に行われるが、今回の出展でも2日間の商談予約が満席になり、好評を博した。
後半2日間の一般公開日は、旅気分を満喫したい一般の旅行愛好者でにぎわった。出展商工会議所は、旅行商品を実際に購入する最終消費者に、旅行商品についての感想や、地域に対するイメージを聞くことができ、交流を通して地域の魅力をPRすることができた。
本イベントは、旅行代理店や一般の旅行愛好者が旅行商品をどのように受け止めるのかを直接確認するリサーチの機会であると同時に、旅を知り尽くしたその道のプロであるバイヤーから、商品に対するアドバイスを受けたり、ヒントをもらえる機会である。また、他の出展者の企画内容や展示方法を探るマーケティングの機会ともなっている。
初めて出展した商工会議所は、「初めてのことばかりで非常に参考になるし、事業者にもフィードバックしたい情報がたくさんある」と語った。また、同じく初出展の商工会議所は、「今回は具体的な旅行企画のPRではなく、地域を知ってもらうことを目的としていたが、来場者との話から旅行企画のヒントをもらえた。この展示会は活かせる範囲の広い機会になる」と、初参加でも有意義な情報が得られたようだった。
また、継続的に出展している商工会議所は、繰り返し出展することで商品内容がブラッシュアップでき、旅行代理店の担当者とパイプづくりもできている。すでに全国展開プロジェクトを卒業した商工会議所の担当者は、「旅行代理店の担当者と顔なじみになり、『今年も来たよ』と、毎回立ち寄ってくれるようになった。商談もとてもやりやすい」と語った。
旅行業界関係者には、ツーリズムEXPOにおけるfeel NIPPONブースの存在が浸透し、「ここに来れば、全国の旅行プランをまとめてみられる」という評価が定着しており、このブースを目的に来訪する関係者は毎年増えている。
今回は地域の魅力が詰まった催しというイメージで、「旅とまつり」をコンセプトとして打ち出し、ブース内に祭りやぐらを模したディスプレイを設置した。また、ブース全体の規模を前回の1.5倍に広げ、1商工会議所あたりのブースを広くとり、ゆったり見て回れるようにしたことや、抽選会などのイベントを行ったことで、4日間に渡り盛況となった。