第4回は商工会議所の四番目の頭文字「こ」で始まる神戸商工会議所です。
神戸商工会議所で取り組まれている全国展開プロジェクトの内容や、神戸市の魅力などを東神戸支部の小林さんにご紹介していただきます!
慶応3年の神戸港開港以来、異国文化と日本文化が融合した神戸の生活文化産業は、アパレルや家具、洋菓子や真珠、コーヒーなど、「神戸ブランド」として広く知られています。また、平成20年10月にはアジアで初めて、ユネスコの「デザイン都市」に神戸市が認定されました。それに伴い、神戸商工会議所では、新たな都市戦略として「デザイン都市・神戸」を掲げ、推進しています。
企業とデザイナーとの出会いの場を提供する「神戸デザイナーズネット」を設立、活動しています。神戸で初めてとなるデザイナー情報のデータベース構築やデザインを専攻している学生への求人情報の公開、若手デザイナー等への販路開拓の機会提供などを実施。現在の登録デザイナー数は712名となっており、さらに合同デザインコンペの開催、デザイン戦略について学ぶ「デザイン経営」のセミナーや勉強会等を実施するなど、積極的に取り組んでいます。こうした取り組みを進めることで、他都市との差別化を図り、さらに魅力ある都市づくりを目指しています。
海と山に囲まれた豊かな自然と快適な生活環境を合わせ持つ神戸は、「ハイクオリティ・ハイセンス」な"くらしとものづくり"を提案しうる、恵まれた都市です。そこで、デザイン都市・神戸をさらに推進するために、平成20年度に「デザイン・ルネッサンス神戸」を全国展開プロジェクトとして実施しました。デザインプロデュースに喜多俊之氏の協力を得て、神戸の優れたものづくり企業10社が、デザイン都市・神戸をさらに推進し、新市場開拓を目指して商品開発に取り組みました。その結果、シンプルで軽やかさのあるデザインのスツール「KOBE STOOL」や真珠のアクセサリー「premium kobe elegance-GRANGE」などの新商品が生まれました。また、地元神戸だけにとどまらず、東京などで展示会を開催するなど、一般消費者へ幅広くPRを行い、展示会ではその場で商談が成立したケースもありました。
本プロジェクトを通じて開発された新商品は、近畿経済産業局が関西から世界に通じるデザイン製品を紹介する「関西デザイン選」にも選定され、そのデザイン力は高い評価を受けました。そこで、平成20年度以降も継続して実施され、平成21年度に6社、平成22年度には9社と、3年間で計25社が新しい神戸ブランドとして新商品を提案しています。今後も神戸ブランドを国内だけでなく、世界に発信していきたいと思います。
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ハーバーランド会場 ドラマ館
NHK大河ドラマでも注目を集めている「平清盛」は、神戸が唯一、都となった福原遷都を行い、「国際港都 神戸」としての発展の礎を築いた、神戸と非常にゆかりの深い歴史上の人物です。「ハーバーランド会場 ドラマ館」ではそのドラマの世界を体験できます。
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大輪田泊会場 歴史館
清盛が生きた平安時代の暮らしや神戸港の発展、福原京に関する遺跡や出土品を展示する「大輪田泊会場 歴史館」も、「ドラマ館」とともに平成24年1月に誕生。完成したばかりの、新たな神戸の観光スポットです。
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その他の名所
神戸にはそのほか、清盛出家・遺骨の地でもある能福寺をはじめ、至る所に「平家」や「源平合戦」に関連する史跡が残っています。
・能福寺
・布引の滝(平家伝説)
・北野天満神社(天満宮勧請)
・真光寺(築造伝説)
・湊川上温泉(清盛湯屋) ほか多数
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神戸ビーフ
アメリカのメディアから「世界でも代表的な食べ物のひとつ」として選出され、ハリウッドスターなどが来日時にオーダーすることでも有名な神戸ビーフ。きめ細かい脂肪が入り込み、とろけるような柔らかさとジューシーな味わいが特徴です。
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灘の酒
酒造りに適した上質の米とミネラル水が取れ、水上輸送に便利な港があったことから、神戸は日本酒の名産地として栄えました。最近では、海外における日本食ブームにより日本酒の消費量も増え、欧米のみならず台湾や韓国でも人気を博しています。
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その他の名物
洋菓子の発祥地でもある神戸市には、神戸プリンや神戸パイなど、神戸ブランドとなっているたくさんの名物・特産品があります。
・神戸ワイン
・神戸プリン
・神戸ウォーター
・ゴーフル
・ぼっかけ
今後も継続する「デザイン・ルネッサンス神戸」などから、地元企業からデザインを活かした神戸らしい『ハイセンス・ハイクオリティ』な商品が生まれることを期待しています。さらに「デザイン都市・神戸」としての認知度向上を努め、国内だけでなく世界へと神戸ブランドを発信していきます。