概要・活動内容
「ものづくり」が盛んな特長を観光という側面から捉え直し、「産業観光ツーリズム」の推進によって集客を図り、地域内企業の需要開発および需要創造を図ります。また、従来からある世界遺産や国宝等の観光資源や、各地域の特色を生かした「グリーンツーリズム」等と連携させることにより、さらなる魅力の増大を図ります。
キーワードは“ものづくり”
東海北陸自動車道が平成20年春に全通し、能登半島に延びる能越自動車道が着実に延伸しているなか、平成26年には北陸新幹線が金沢まで営業開始します。また、富山県西部地域には、県西部の6市、4商工会議所、17商工会のすべてが加盟する「富山県西部産業開発協議会」の土台があり、こうした背景のもと、本プロジェクトを開始しました。
県西部地域は、加賀前田文化の流れをくむ歴史的・文化的遺産が多く、また、世界遺産の五箇山から富山湾の海岸線までの風光明媚な名所等、多彩な観光資源があります。小規模事業者が多く、特産品や伝統工芸品などのものづくりが発達している地域性と、既存の観光資源と連携することにより、“ものづくり”をキーワードにした新しい「産業観光ツーリズム」を推進します。
PRイベントの開催
平成18年8月1日(火)~2日(水)、ウィングウィング高岡にて開催の「東海飛越能物産フェア」に出展しました。東海北陸および能越自動車道の沿線48か所の商工会・商工会議所の協力により実施したもので、大好評を得ました。
平成18年9月30日(土)~10月1日(日)、東京・三鷹にて開催の「富山県西部地域観光物産展」に出展しました。
平成18年11月25日(土)、富山県県西部地内4か所から発着し「ものづくり体験ツアー」を実施しました。 この産業観光モニターツアーは、168人の参加を得て、観光や企業視察だけでなく、手作り体験をした完成品を持ち帰るところに人気がありました。好評のため継続的に実施してほしいとの声も多数ありました。
平成18年12月18日(月)~19日(火)、名古屋・金山にて開催の「冬の富山県観光物産展」に出展しました。
各種調査の実施
調査として「小・中学校の修学旅行・体験学習の実態調査」「産業観光受け入れ企業・施設調査」を実施しました。小中学校へのアンケート調査の結果から、最近では思い出づくりの観光よりも、学習の一環としてのものづくり体験を希望する学校が多く、今後、関東や関西からの修学旅行地の可能性が考えられます。
9月30日~10月1日の東京・三鷹、12月18日~19日の名古屋、金山の物産展では、来客者に聞き取りのイメージ調査を実施しました。また、11月25日の「ものづくり体験ツアー」では、今後体験したいものづくりや見てみたい企業、県西部における特産品・工芸品の知名度調査などを実施しました。
ガイドブック「県西部ものづくり紀行」を作成
産業観光一日・半日ルートマップおよび各地の祭事、宿泊施設、観光名所、交通条件等を盛り込んだ、ガイドブック「県西部ものづくり紀行」を作成しました。ガイドブック作成およびモニターツアーに先立ち、産業観光受け入れ企業の調査をしましたが、積極的な参加が目立ち、当初予定していたページ数を大幅に上回りました。また、平成19年2月にはホームページ「産業観光ツーリズム」の立ち上げを予定しています。
今後の展開に向けて
「産業観光ツーリズム」における交流人口の増加により、地域内の小規模事業者のビジネスチャンスが広がり、クレームやアイディアの等が出されることにより、新製品などの開発にも役立つと考えます。
今後は、能登、北陸、飛騨、美濃、中京における日本中央横断軸である東海北陸・能越の自動車道沿線のサービスエリア、道の駅、まちの駅、JR各駅などを通じ、ガイドブックによるPRや特産品・工芸品のカタログ販売を実施します。
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
高岡商工会議所
〒933-8567富山県高岡市丸の内1-40