このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

かつては朝廷にも献上されたという「輪島素麺」をよみがえらせ、この幻の素麺に現代の技術とアイデアを加えて新しい「輪島素麺」を創出し、新たな特産品として確立します。また、この「輪島素麺」を活用した新料理を開発するとともに、首都圏での展示会や飲食店で「輪島」を体験できるイベント等を開催し、全国展開を図ります。

中世・近世にその名を馳せた「輪島素麺」

 輪島には素麺産地としての歴史があります。中世・近世時代には素麺産業が「素麺」の名とともに全国に広がりました。織田信長や前田利家も食し、当時の朝廷にも献上されたといわれる輪島素麺は、北陸各地の名産素麺・うどんの発達史に大きな足跡を残しています。文献によると、戦国時代には輪島素麺が北陸の名産品として珍重され、その製麺も盛んになったとのこと。江戸時代になると、加賀前田藩御用達、幕府献上の名品と名を馳せたものの、明治時代を迎えて藩の保護を失うと、輪島の素麺産業は荒廃していきました。現在、輪島素麺は富山の氷見うどんや大門素麺などにその製法の極意を伝えたまま、伝説と化してしまったのです。現在も素麺生産の副産物として塩煎餅が残っていますが、この事実は歴史関係の専門家に知られるのみ。本プロジェクトは、消えてしまったものを復活させる一大事業です。

新「輪島素麺」試作品完成

 歴史専門家に協力をあおぎ、昔の文献を手がかりに手作りで輪島素麺の試作品を製造しました。材料については地元産にこだわりましたが、小麦は地元産がないため、やむを得ず外部からの仕入れとなりました。最初の試作品は失敗に終わりましたが、その失敗をふまえて2度目の試作にチャレンジ、成功・完成しました。

新商品のネーミングを公募

 平成18年10月16日より、「輪島素麺」の新商品のネーミングを公募しました。公募は、新聞折り込みチラシやホームページで行ったほか、市内4つの高等学校にも個別に募集を実施しました。この結果、各高等学校より計 7点のネーミング案が出されました。

輪島素麺の復活により、地域特産品が増加

 手軽にできる素麺は、輪島市内の民宿、旅館、飲食店、公共施設においても提供できることから、地元での消費が期待できるほか、地元の産品を用いるため地産地消にもつながります。また、現在でもそばつゆとして用いられているアゴ(トビウオ)の出汁や、栄養や美容、健康の効果の高い海藻類などの関連商品と連携して商品開発を行うことにより、既存の特産品の活性化につながります。さらに、輪島素麺を提供する際に輪島塗の器を使用することで、多くの人に輪島塗の良さに触れていただき、漆器産業活性化の一助とします。

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輪島商工会議所

〒928-0001石川県輪島市河井町20-1-1