長野地域SNSによるアートブランド全国展開プロジェクト

芸術活動のまち長野

　長野は古くから、住処として芸術家が創作活動を行うことの盛んな場でした。現在でも、都市部から新幹線で1時間半という圏内にあり、陶芸家、画家、写真家など多くの芸術家が居を構え、芸術活動を行っています。また、そのような影響のもと、若者の間に古い街の中にアートを再発見し、新しく創造を行う動きが盛んでもあります。さらに、商工業者・行政側が選定・提案する一般的な、土産品・観光資源などとの差別化を図り、長野SNSという場を提供し、一般の方たちが提案・選別したアート活動を取り上げることとしました。長野に興味をお持ちの方は、ぜひご加入を！
　平成18年10月28日、長野地域をテーマにしたSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）「長野SNS N[エヌ]」を開設しました。これは、長野に関心をもつ人々のコミュニケーションのなかで、新しい長野の価値がつくられ、全国に広がっていくことを目的にしています。開設後、約1カ月半で1300人を超える方が加入登録。現在280を超えるコミュニティが設置され、「職人のいる店」「蕎麦だって好きなんです」「長野の景色」など、長野に関する様々な情報の交換や蓄積が盛んに行われています。SNSの開設については、長野県下の新聞各社、テレビ、雑誌などで大きく取り上げられたほか、日経流通新聞全国版でも掲載されました。また、プロジェクトでは地域SNS研究会に参加し、地域SNSの事例発表や研究会のセミナー参加や専門家へのヒアリング等を実施して、調査・研究を行いました。長野に興味をお持ちの方は、ぜひ「長野SNS N[エヌ]」にご加入ください。

イベントの開催

　平成18年10月28日（土）～11月3日（金）長野市・西之門 酒蔵にて、アート展示イベント「SHOW CASE N[エヌ]」が開催されました。長野で文化・芸術・情報を発信している方々の、「ながの」をテーマにした、ちぎり絵作品の制作展示と、同時に [SELECT N ]と題して長野にゆかりのプロアーティストの作品展示を行いました。平成19年2月10日（土）～18日（日）にも長野市内にて同イベントが予定されています。

『Ｎ[エヌ]』創刊号を発売！

　長野のアートと暮らしをテーマにした冊子『Ｎ[エヌ]』を刊行しました。県下の書店に委託して試売テスト中です。創刊号(11/4) の売れ行きは100冊以上と大好評で、今後はネット販売も可能になります。

今後の展開について

　今後は、さらにSNSを活性化し、来年度中に参加者数1万人の登録をめざします。SNS内での参加者の自発的な意見の交換・集約の中から、長野のアートブランドを選定して全国に向けてPRし、併せて若手芸術家を支援するイベント事業を行うなど、SNSと連携した情報の発信を行っていきます。プロジェクトのターゲットは20代、30代を中心に、ニューファミリーから団塊の世代まで。インターネットを利用して情報を能動的に取得し、消費行動に結び付けようとしている好奇心旺盛で、こだわりを持つ層がねらいです。こうした既存の観光情報には飽き足らない方々に、口コミや地元民だけが知っている隠れた観光地やお土産など、「自分が自身の目で選んだ」「みんなと異なり、自分たちだけが知っている」情報を提供することで、長野地域での観光・購買などに結びつくと考えます。さらに長野に移住を考える団塊の世代などのために、よりシニアクラスにアピールするイベントを展開していきたいと思います。