概要・活動内容

諏訪湖エリアの2市1町が協働し、地域住民が「おもてなしのこころ」を持って観光客をお迎えし交流する「観光交流産業」を確立するため、「高原型温泉リゾート地」という既存の資源を活かしながら体験・学習・交流・滞在保養などの観光客ニーズにあった着地型旅行商品を提供し、他産業とも連携をとりながらホスピタリティーあふれる受入態勢の構築をめざします。

4つの戦略

 本プロジェクトでは、諏訪湖エリアの観光を、観光客と住民が交流する「観光交流産業」に仕立て、製造業に次ぐ、地域経済を牽引できるような柱に育てるため、諏訪湖エリアの観光交流産業活性化戦略の構築事業、「おもてなしのこころのこもった」受け入れ態勢の確立事業、着地型観光交流旅行商品の開発・造成事業、諏訪湖エリアの観光交流産業活性化戦略の構築事業の4つの戦略(事業)で「高原型温泉リゾート地」をめざします。

諏訪湖エリアの観光交流産業活性化戦略の構築

 平成18年7月に「おもてなし向上推進会議」、9月には、2市1町が共有できる観光戦略を構築する「観光交流産業活性化戦略構築プロジェクト」を設置しました。また、来年度のNHK大河ドラマ「風林火山」に活かすため、6月30日には掛川城の先進地調査を行いました。これまでに実行したことのない行政の枠を超えた取り組みであるため、関係者との調整に苦労しましたが、2市1町の合意形成に努力し、事業展開に取り組んでいます。

「おもてなしのこころのこもった」受け入れ態勢の確立事業

 「おもてなしのこころのこもった」受け入れ態勢の確立事業では、「おもてなしアカデミー」「おもてなし実践塾」を開催しています。
 「おもてなしアカデミー」は、おもに一般市民を対象に、地域のお宝である観光資源を知ってもらい、来訪者にお国自慢をしてもらうためのもので、基礎コース、探求コース、マイスターコースの3つのコースにおいて、講義とテストを行いました。基礎コースの合格者には「まちなか案内人」の認証が、基礎コース合格者を対象にした探求コースの合格者には「地域文化伝道人」の認証が与えられます。さらに進んでマイスターコースでは、地域の観光全般および特定のジャンルについての詳しい知識と「おもてなしの心」をもち、来訪者に対して洗練されたガイドができる「観光マイスター」を育てます。
 「おもてなし実践塾」は、講師にはザ・リッツカールトン元総支配人の林田正光氏を迎え、ホテル・旅館従業員、ガソリンスタンド、タクシードライバーなどを対象に、心のこもったおもてなしやリピーターを増やせるおもてなしなどの極意を会得してもらうものです。また、来訪者のおもてなしをするための守るべき心得を設定する「おもてなし憲章」を策定します。平成18年9月18日(祝)、9月19日(火)、11月26日(日)、11月27日(月)、12月17日(日)、12月18日(月)に開催されました。

【おもてなしアカデミー】に多くの人が参加

 「おもてなしアカデミー」では、基礎コースは受講者の募集目標100人を大幅に超え、応募者160人以上。岡谷会場、下諏訪会場、諏訪会場にて、受講者159人のうち139人が合格。認証書とバッジを交付しました。探求コースは募集目標30人のところ100人弱の申し込みがあり、歴史・史跡、文学・文化、産業遺産のそれぞれについて講義と現地視察およびテストを行いました。マイスターコースはガイドとして15人くらいを想定しおり、探求コースへの進級者が多かったことから受講者が増えることが予想されます。
 「おもてなし実践塾」には100人を超える受講者が参加し、好評であったことから追加講座を設定しました。さらに、事業所からの選抜により、おもてなしトレーナーを養成していきます。

着地型観光交流旅行商品の開発・造成事業

 お客様のニーズに合った魅力のある着地型旅行商品を提供するため、次のような事業を展開しています。「諏訪の長い夜」「岡谷太鼓まつり」「流鏑馬」など現行のイベントを2市1町が共有し、連携する「観光」に仕立て、誘客を支援しています。滞在や交流時間が長くなるような仕掛づくりとしてモデルコースを設定し、旅館やホテルの連泊プランや体験学習メニューを作成しました。土産品や地元の食材を生かす名物の開発として、諏訪大社に由来する鹿食免、鹿食箸を復活させるため、諏訪大社と協議を開始しました。食材資源として、ジビエ料理の開発を行うため保健所と相談しました。マスコミ対策・パブリシティ活動の展開として、NHK大河ドラマ「風林火山」の誘客および観光スポットのガイドブックを作成、誘客宣伝用の幟旗を作成しました。

3年計画での取り組み

 本プロジェクトは3年計画事業の初年度にあたります。平成18年度は土壌改良、種選び、種蒔きの時期として、観光交流産業戦略の構築、おもてなしのこころのこもった受け入れ態勢づくり、着地型観光交流旅行商品の開発・造成に着手します。平成19年度は育成・開花の時期として、着地型観光交流旅行商品の企画、商品化、観光案内看板の充実、パンフレットなどの作成、観光交流旅行商品の販売、販路拡大を行います。平成20年度は収穫と評価・反省、新たな戦略の実践時期として、観光客の入り込みや経済効果の把握、企画段階とのギャップの把握、対策を講じた新たな戦略を練ることとします。

地域のあらゆる産業への波及効果

 この事業の開始により2市1町の観光産業従事者が「おもてなし」の必要性に気がつき、観光の実態が見えてきたことで「何とかしなければいけない」という危機意識が高まってきています。「おもてなしアカデミー」の開催は、地域のお宝を知るきっかけとなり、多くの人に関心を持ってもらうことができました。また、「おもてなし実践塾」ではリピーターを増やす心構えが身につくなど、観光地としての受け入れ態勢が整いつつあり、来年のNHK大河ドラマ「風林火山」を契機に観光客の入込み増が期待できると考えます。この結果、宿泊客を増やすことにより、食材などの第一次産業をはじめ、あらゆる産業への波及効果が大きいと予測されます。

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