このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

日光の地域資源である日光杉・檜を素材に、新たな彫刻・デザインを付加した日光彫の観光土産品を開発し、「日光ブランド」としてのヒット商品づくりに取り組みます。各地で行われる展示会やイベントに出展し、「日光ブランド」を積極的にPRして全国展開を図ります。

日光伝統の日光彫

 伝統工芸日光彫は、日光東照宮の造営にかかわった職人たちが彫刻、漆塗りなどの技術を今日まで伝承し、栃や桂の原木を素材として各種製品を製造販売してきました。昭和30年に日光漆器協同組合を設立し、木材の共同仕入、日光彫教室、展示即売会、各地のイベントでの実演販売、技術向上や販路拡大のための研修会などを行なってきました。昭和61年に日光彫(堆朱塗)が栃木県伝統工芸品に指定され、63年には日光市小倉山に公共機関の日光彫常設展示場「日光木彫りの里工芸センター」がオープン、日光彫教室を開設しました。
 日光彫教室は、若年者から高齢者にむけて日光彫技法の啓蒙・普及に積極的に取り組んでいます。平成17年度の利用者は約2万5千人に達し、毎年増加傾向にあります。日光彫ファンに根強い人気がある伝統工芸日光彫展示即売会は、毎年秋に開催。プロ・アマチュアの日光彫作品が出展され、優秀作品の表彰を実施するなど、新製品の発表の場となっています。また、日光彫職人の技術向上に力を入れ、先進地調査や栃木県工業技術センターの指導を受けています。

新商品開発のため視察・研修を実施

 「日光ブランド」試作品の第一弾として、ぐい飲み、ランチョンマット、くすり箱、時計、「ちょっと置きトレー」が完成しました。これを受けて、平成18年11月17日(金)~18日(土)にかけて、石川県輪島市での調査・研修を実施、特産品開発委員4名と事務局1名の計5名が参加し、木地と漆塗を中心に輪島工房長屋と石川県輪島漆芸技術研修所の2箇所を訪問しました。

アンケートの実施

 平成18年お盆期間中、土産店や飲食店などの店舗を構えている特産品開発委員のメンバーで、観光客を対象にアンケート調査を実施しました。アンケートは、「もし土産品を買うとしたらどのような物を買うか」「何を重視するか」など9項目にわたって記述を求めました。また、試作品の完成後は、展示会、イベントなどに出展し、試作品についてのアンケート調査を実施したうえで、よりよい製品作りを行っていきます。

今後の展望

 本プロジェクトで製作した試作品は、初めて手掛けることもあって苦労を重ね、何とか第一弾として完成しました。くすり箱やランチョンマット、時計、ぐい飲みなどは実用的であるため、商品価値としての反響はあると思われます。今後は、日光漆器協同組合と日光伝統工芸組合協議会のメンバーを中心として再度試作品の製作に取り組み、来年の夏頃までには商品化を図りたいと考えます。さまざまな課題を一つ一つ克服し、国際的な観光地である日光の特産品として、レベルの高い日光ブランドを確立したいと思います。

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日光商工会議所

〒321-1262栃木県日光市平ケ崎200-1