産学官民連携による津山地域特産品開発・販路開拓支援事業

産学官民の連携

　津山地域では、優位に展開できる産学官連携をめざしており、津山地域のニーズや地域の持つ問題点のなかから産学官で取り組めるテーマや地域の産業の特色をさらに強化、連携することで地域の産業活性化を図ることに活動の中心をおいてきました。そこで、産学官連携を具体的に進める組織として、津山地域の高専、大学に働きかけ、津山高専技術交流プラザ、美作大学技術交流プラザの2グループを結成。津山地域にはステンレス加工企業が70社ほどあり、リーディング産業に選定。津山高専技術交流プラザではリーディング産業育成のためステンレス加工業の商品開発、新技術開発、高度技術取得訓練に取り組んでいます。美作大学では地域のニーズから、加工食品や健康食品など地域の特産品開発、介護衣料品開発、福祉環境対策などに取り組むことを目標に活動を行っています。平成17年2月に農業を基幹とする近隣3町1村との合併で、津山市は面積506km²と中国地方内陸最大の都市になり、広い農畜産業地帯を活かそうと全国にも稀な農耕連携による産業振興も図っています。

PRイベントの開催

　「関西機械要素技術展」
　　日時：平成18年10月11日（水）～13日（金）
　　会場：インテックス大阪
　　◎ステンレス加工技術のPRを実施。

　「つやま夢みのり秋の大収穫祭」
　　日時：平成18年11月12日（日）
　　会場：津山リージョンセンター
　　◎「つやま夢みのりブランド商品」PRを実施。

　「Japan Home＆Building Show2006」
　　日時：平成18年11月15日（水）～17日（金）
　　会場：東京ビッグサイト
　　◎国産加工木材のPRを実施。
　　国産材（桧・杉）の無垢のドアや間伐材を利用した台形集成材について十分なニーズがあると感じられました。

　「東京ギフトショー」
　　日時：平成19年2月13日（火）～16日（金）
　　会場：東京ビッグサイト
　　◎「つやま夢みのりブランド商品」PRを実施。

特産品開発・アンケートの実施等について

・犬用泥リンス「とっこ泥リンス・ミリオンクレイ」を開発。
・黒毛和牛一夜干：「レアビーフ（仮称）」試験販売中
・ユニバーサルデザインを取入れたポロシャツ「ミポロ」とエプロンの「ミプロン」を開発。
・新商品のおから入りお粥「きらず粥」を成分分析し、2月のギフトショーに向けて開発中です。
・11月12日に開催された「つやま夢みのり秋の大収穫祭」において、開発中の商品や「つやま夢みのりブランド商品」について、サポーターを対象にプレゼン、試食アンケートを実施しました。
・つやま夢みのりブランド商品として開発した「美作おめかし（梅酒と桃のリキュール酒のセット）」が平成18年9月の秋の東京ギフトショーにおいてグルメ新商品準大賞を獲得しました。
・コメリ（ホームセンター）が「コメリ産直」と銘打ってインターネット販売を行っていますが、津山の特産（農産物、果樹、加工食品）を紹介してほしいとの要望があり、「つやま夢みのり商品」についてコメリバイヤーに各企業がプレゼンを実施しています。

今後の展開に向けて

　ステンレス産業においては、「津山ステンレスネット」を中心に、競争力を有する技術（バーリング加工）を核にハイテク分野への参入をめざしています。食品産業では、引き続き産学官民連携による地場農産物や歴史文化資源を活かした安心・安全な特産品開発や既存商品改良を行うことで、統一ブランド「つやま夢みのり」の地域ブランド構築をめざしており、東京など都市圏をターゲットに販路拡大をしていきたいと考えます。農業では、農業生産者を中心に大学、食品加工業、流通業等との連携で地域農作物の保存、加工、地域に即した新規作目の導入研究、栽培技術の研究などの向上を図るとともに、マーケティング支援人材を商品開発の段階から参画させ、マーケット・イン型の「売れる仕組みづくり」をめざしています。ユニバーサルデザイン産業は、使いやすく環境に配慮したモノづくりについて、美作大学を中心に介護施設や専門家等の協力を得ながら商品開発を行い、全国への販路拡大およびPRを行います。将来的には各分野が連携して、新商品開発、商品改良、販路開拓による成功事例を輩出し、ステンレス、食品産業、農業、ユニバーサルデザインの4つの津山版産業クラスター形成をめざしています。