概要・活動内容
2010年東北新幹線「新青森駅」開業という観光ビジネスチャンスの到来にあわせ、魅力あるまちづくりを実践していく着地型旅行商品プログラムの造成について、各方面の専門家を招き、モニターツアーの実施などにより検討・検証します。
2010年東北新幹線「新青森駅」開業
青森県むつ市がある下北半島は、日本三大霊場の恐山を中心とし新緑や紅葉が美しい薬研渓谷や川内渓谷、ひなびた旅情漂う下風呂温泉や薬研温泉、湯野川温泉などの秘湯名湯、世界最北限に生息する「北限のニホンザル」や過酷な冬の寒さをじっと耐え忍んでいる姿が感動を誘う尻屋崎の寒立馬、奇岩・怪石の仏ヶ浦、全国ブランドになった大間マグロなどがあり、非常に観光資源に恵まれた地域であるとともに、十和田湖・奥入瀬渓流や白神山地といった全国的に知名度も高い観光地が近くにあることから、「一度は行ってみたい」と人気の高い地域です。
しかし、東北新幹線八戸駅、東北本線野辺地駅、青森空港、三沢空港からの二次交通が非常に不便であるため、ツアーバス利用の立ち寄り型観光が主体となっており、肝心の地元事業者があまり恩恵を受けられていない状況にあります。
そこで2010年東北新幹線「新青森駅」及び「仮称:七戸駅」開業を契機として観光や産業の飛躍的な発展が期待されることから、自然を活かした渓流散策等の自然体験や産業体験などのニューツーリズムを中心とした着地型旅行商品の開発と二次交通の整備に向けた調査検討を行うこととしました。
東北新幹線「新青森駅」開業に向けた着地型旅行商品開発・二次交通整備事業
豊かな自然資源と固有性ある生活文化と地場産業、新鮮かつ豊富な地元食材を活かし、自然や本市の特性を活かした着地型旅行商品の開発・販売促進地場産業を初めとして多彩な体験魅力を盛り込んだ着地型旅行商品を、「下北観光ワークショップ」を通じて企画・立案し、東京(首都圏)、仙台、盛岡(東北主要都市)、青森(県内)から公募で選んだ一般客ならびに旅行会社担当者によるモニターツアーならびにモニターによる評価を実施します。
また、昼食や夕食には地元食材を活かした郷土料理等を提供し、その評価も併せてモニターします。
新幹線新駅ならびに空港からの二次交通整備の検討
現在の二次交通の現状と課題、今後求められる二次交通のあり方などについて本市への観光客や本市ならびに下北地域住民、行政機関や企業などを対象にマーケティング調査を実施します。
また、その結果を基に、シャトルバスや乗り合いタクシーなどの事業採算性を検討します。
観光ガイド育成
先進地から講師を招聘し、観光ガイドの育成ならびに研修を実施し、地元事情に通じた観光ガイドを育成します。
情報発信窓口の一元化と観光情報のホームページ改良
観光情報発信窓口の一元化を図り、ネット上で宿泊予約、レンタカー予約、可能であればむつ市へのアクセス等を検索できるシステムの構築を検討します。
また、アクセス件数を増やすためブログを開設し、むつ下北の旬の情報を発信します。
観光ガイド現地指導会
9月3日~9月5日薬研・奥薬研渓谷、むつ市海と森とふれあい体験館、川内渓谷宇曽利山湖畔にてガイドポイント等について実地研修をおこないました。初日には初めて薬研を訪れた講師の目線で、ガイドをしてもらいたいポイントを指摘・指導いただきました。
次の日むつ市海と森とふれあい体験館において、講師よりガイドをするうえでの基本的注意事項、心得、重要性についての講義を受けました。川内渓谷において、名古屋方面からの観光客40名に対しガイドを実施。終了後、講師より、注意・指導・講評をしていただきました。
最終日は恐山、宇曽利山湖畔にてガイドポイント等についての実地研修を行い、初めて恐山、宇曽利山湖畔を訪れた講師の目線で、ガイドをしてもらいたいポイントを指摘・指導いただきました。
モニターツアー(第1回)
9月22日~9月23日むつ市内において、青森市内の 6家族をモニターとし、親子で海鮮バーベキュー、シーカヤック体験、宇曽利山湖畔でのウォーキング、シュノーケリング体験をしました。
観光ガイド先進地視察
12月17日~12月18日会津若松市において、観光ガイドの先進地である会津若松市を訪問。実際に飯盛山、鶴ヶ城、会津若松市内をガイドしてもらうとともに、会津若松ボランティアガイドクラブの方々と意見交換を実施しました。
北地域の二次交通に関するアンケート調査を実施
観光客より採取300人、地元事業所より採取100社を対象に利用交通機関や行き先、二次交通を利用する上限金額等を調査しました。集計・分析・提言は三菱UFJリサーチ&コンサルタント。
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むつ商工会議所
〒035-0071青森県むつ市小川町2-11-4