このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

無釉焼締めの珠洲焼製法はそのままに、新たに釉薬を使う技術の確立と、デザイン研究により、飲食店や宿泊業者のニーズに応える商品開発を行います。また、珠洲焼を体験させる観光コースを設定致します。

珠洲焼イノベーションプロジェクト

 珠洲市は、昔から珠洲焼、珠洲瓦、能登珪藻土の産業が有名で、「土」の恩恵が豊かな場所です。中でも、珠洲焼は平安から鎌倉にかけて生産された焼き物で、忽然と消えた様から「幻の古窯」といわれています。今から30年前に復興され、主に壺や甕、花入れなどが現在作られています。本プロジェクトでは、自立した地域経済を形成するために「新たな珠洲焼のブランド商品の開発」と「手仕事産業の活性化」を目指して取り組みます。さらに今までなかった窯元での体験コースを設定することにより「交流による新たなネットワークづくり」を図っていきます。

ご飯茶碗を造ろう

 珠洲焼は、平安から鎌倉にかけて生産された焼き物で、忽然と消えた様から「幻の古窯」といわれています。今から30年前に復興され、主に壺や甕、花入れなどが作られています。本プロジェクトでは、より日常的に使える商品開発として「ご飯茶碗を造ろう」をテーマに珠洲焼に従事する30名の陶工たちが思い思いの意匠を凝らし現代に生きる器作りを試みました。無釉で焼き締めの珠洲焼の黒は、白いご飯のおいしさを引き立てます。

体験観光で自分だけの珠洲焼作り

 珠洲市内の6窯元で珠洲焼を体験できる観光コースを設定しています。工芸品は、販売店等で作品として「見て」、「買う」のが一般的ですが、コース設定をすることで土と人とが出会った成果物として「触れて」、「作る」ということを、自らの体験で知ることができるようにコース設定。直に陶工から指導を受けながら、体験者は珠洲焼という還元炎焼成で燻べ焼きのオリジナルの珠洲焼をつくることができます。窯元にとっては、消費者との接点ができることで新たなネットワークと情報チャンネルを得ることができます。

能登丼キャンペーンで市場調査

 奥能登に観光客を呼び込む事業として、奥能登の多彩な食や食文化を詰め込んだ「能登丼」の提供が始まりました。2007年12月からスタートしたこの事業は、奥能登の2市2町の54店舗が参加をしています。本プロジェクトでは、珠洲焼の器を使いたいと希望した市内外17店舗に対して、開発した試作品の市場調査を行っています。およそ600~900点のデータが集まる予定です。

試作品の開発

 秋から試作品の製作に入り、参加している陶工約30名が各々の茶碗作りに挑んでいます。初めての試みということもあり、使いやすい形を求めるのに苦労をしています。また、象嵌や練り込み、絵付け、掻き落としなどの他の産地の技法も取り入れての試作品づくりを行っています。

モニター調査・研究・アンケートを実施

 12月からスタートした能登丼キャンペーンに実際に試作品を業務用として使って、客側と店側に対して器のアンケートを実施しています。また、展示会7会場でもアンケートを実施する予定です。

珠洲焼「めし茶碗」新作展の開催

 多くの方に珠洲焼の魅力を伝え、作品の意見を聞くために、県内外で展示会を開催いたします。
 平成20年1月11日、12日のラポルトすず(石川県珠洲市)を皮切りに、1月24日(木)~29日(火)、アートシアターいしかわ(石川県金沢市)、1月30日(水)~2月3日(日)、高岡美術館(富山県高岡市)、2月9日(土)~14日(木)、Be-京都(京都府京都市)、2月12日(火)~15 日(金)、ほっと石川なにわ館(大阪府大阪市)の5会場で展示会を開催します。また、1月16日(水)、17日(木)、みやげ品見本市ジャパン2008(都立産業貿易センター)、2月5日(火)~8日(金)、東京インターナショナルギフトショー春2008(東京ビックサイト)に出展いたします。どうぞご覧ください。

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珠洲商工会議所

〒927-1214石川県珠洲市飯田町1-1-9