紙のまち富士の挑戦「紙のカタチ」プロジェクト

紙のカタチProject・・・紙による、紙のための、紙のデザイン

　富士山の恵みである水資源を活かした地場産業紙"を素材に、新たな視点と魅力的なデザインを取り入れた新商品を開発する事で、「紙のまち」の産業力をアピールします。産地の高い技術力を活かした地域発のヒット商品を生み出すことで、新分野開拓による需要喚起や他産業への波及効果を促すと共に、紙工芸や紙産業情報を発信することで、地域ブランド力の醸成を図ります。今回、Qurz Inc.のインダストリアルデザイナー島村卓実氏とのコラボレーションによる新ブランド「cuiora」を100%デザインTokyoにおいて発表しました。

富士ブランド/富士山の恵みである富士地域の素材・名勝・歴史を活かした商品づくり

　富士商工会議所では、地域ブランドの確立による地域振興・産業の活性化を目指して富士ブランド事業を展開しています。世界文化遺産の暫定リストに登録された日本一の富士山!!その麓には「富士山の恵み」を活かした多くの特産品があります。富士市で生産される工業製品・農林水産品や特徴あるサービスなどを『富士ブランド』として位置付け、イメージアップ事業・新商品開発事業と合わせて全国に発信することで、地域振興と産業の活性化を目指しています。本事業における新商品開発として、地場産業である"紙"を素材とした新商品を開発することで、富士市の産業力を発信する「紙のカタチProject」に取り組んでいます。

紙のまちから新たな紙のブランド"cuiora"誕生！
（キオラ・・・清らかな、好奇心という意味を込めて）

　静岡県富士市は富士山の清らかな湧水による紙の生産が盛んです。紙と共に生きてきた私たちは、紙の可能性について新しい視点で考えました。それはライフスタイルにおける紙をサポートするプロダクツをつくることです。今回発表した作品は、紙バンドのカバン、紙管を使った収納ケースやライト、特殊加工した一輪挿しなど１０点で、国内外のデザイナーやバイヤーなどから高い評価をいただきました。展示ブースの装飾には段ボール断面を使用し、その質感も注目され「紙のまち富士市」をアピールできました。今後は、モニタリング調査の結果を基に生産体制の構築、販売ルートの確立やブランド管理などを検討し、商品化に向けて進めていく予定です。

試作品開発状況

　10点／一輪挿し（KABIN）・懐中電灯（PAPER FLASHT）・テーブルライト（TABLE LIGHT）・デスクライト（IPPON）ホッチキス（KACHI）・書見台（BOOKREST）・トイレットペーパーホルダー（TOWER）・丸棚（SHELF MARU）・角棚（SHELF KAKU）・カバン（PAPER BAG） 100% Design Tokyo「cuiora」ダンボール壁面によるブース 100% Design Tokyo2007（100% company） 10月31日～11月4日、東京都新宿区明治神宮外苑（青山）でコンテンポラリー・インテリア・デザインの国際見本市『100% Design Tokyo2007（100% company）』が開催されました。cuioraに対する評価・魅力・改善点などについてモニタリング調査を実施しました。（標本数51件／（株）日本総合研究所に委託）

紙のカタチ展示会

　12月1日～12月7日、新富士駅ステーションプラザFUJI 1F展示場で「紙のカタチ展示会」が開催され、紙のまち富士市の文化と紙製品を紹介しました。紙のカタチ展示会において、cuiora及び展示品のモニタリング調査を実施しました。（標本数31件）