このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

概要・活動内容

消費者の要望に応えた品質やデザイン力、安心・安全な製品を届けるため研究開発を行い、当地発の高品質和絵具を使った美濃焼の試作品を開発します。

安全・安心の食器 美濃焼(MINOYAKI みのやき)

 陶磁器製食器は日々の暮らしの中で、日本の食文化と共に今に引き継がれています。美濃焼製品のみならず、陶磁器の加飾における上絵具は発色や素地との定着性を高めるため従来は上絵具に「鉛」が使用されてきました。もちろん食品衛生法上の基準値をクリアできる形で生産されているが、消費者により「安全・安心」な製品を届ける上で「無鉛化」は必須の課題となっています。この課題をクリアできる「無鉛の高品質上絵具(高品質和絵具)」も開発済であるが、商品化することが厳しい状況です。そこで、本事業にて「高品質和絵具」を試作を通して、商品化するための技術を確立し「美濃発高品質製品」を開発することで、地域資源である「美濃焼」の魅力向上とブランド力の確立を目指します。また、「美濃焼メーカー」が既存製品の新製品を紹介するためにPR用の冊子を「高品質和絵具」の試作品とともに掲載し、全国の消費地問屋・小売店に配布します。

試作品開発状況

 当地域では無鉛の高品質上絵具が開発されていますが、特に和絵具については鉛を含有する上絵具と比べ発色や透けが悪く、さらにクラックや剥離を生じやすいことから多くの事業者が利用し商品化することが難しいのが現状です。そこで、本事業ではベースとなる素地・釉薬等の特性(熱膨張等)を考慮しながら、手描き、絵付用転写紙による試作品の開発のほか、焼き付けるための焼成方法など様々な試作を通して、高品質(無鉛)な和絵具を使いこなすための技術を確立し「美濃発高品質製品」の開発をするとともに、試作品を消費者等一般に提案・周知することにより美濃焼製品の差別化を図り、地域資源である「美濃焼」の魅力向上とブランド力の確立を目指します。上記の成果を「消費地卸商社、小売店」等に配布する冊子で全国的にPRします。また、一部試作品を「ギフト・ショー」にて展示する予定です。

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多治見商工会議所

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