
概要・活動内容
観光開発では、センチメンタル"という斬新なカテゴリーから、和歌山市の自然および歴史・文化資源等にアプローチし、それぞれの魅力を具現化するためのプロデュースを行い、当地域の確固たる観光イメージの構築に取り組みます。また、当地域の中小企業が誇る最先端技術をはじめ、その活力と存在価値を認識頂くための"産業観光"に併せて取り組むことで、当地域が有する観光資源を余すことなく多面的に体感頂く新たな観光モデルを構築していきます。また、特産品開発では、和歌山の伝統工芸としてその技術が高い評価を受けている桐箪笥に、新たな価値を付加した製品、同じく和歌山の特産品として全国的に認知されている梅を再利用した食品をそれぞれ開発、全国展開することで、地域経済の源泉である中小企業が時代の変化に対応した新たなビジネスモデルの構築、地域再生を図っていきます。"
「センチメンタル・和歌山」ってどんな観光なの?
和歌山市内の地域観光資源に対して、「センチメンタル」というコンセプトからアプローチまたコーディネートを行い、それぞれの資源が持つ魅力・価値を具現化して皆様にお届けする観光モデルです。
この「センチメンタル」というコンセプトには、単なる直訳的な「涙もろい、感傷的」などという意味合いだけではなく、和歌山市内の観光スポットから醸し出される「郷愁や懐かしさ」、「癒しや安らぎ」などの意味を含み、私達日本人が潜在的に持ち合わせると言われる「何処か物悲しいものに対する憧憬(あこがれ)への共鳴」という観点から各観光スポットにアプローチし、徹底的にひとつの感情に浸るというシーンを提供することによって、各個人における新境地の開拓や明日への活力の源を見出して頂くという思いが秘められています。
「和歌山市観光イメージキャラクター・てまりちゃん」を選定!
「センチメンタル・和歌山」の推進にあたり、そのPR活動の旗印となる「和歌山市観光イメージキャラクター」をネイミング・コンセプトとともに公募のうえ、選定を行いました。
優秀賞に選定したのは、西峰健さん(45歳・男性・和歌山市在住)による「和歌山いく男&きて代」(総得点140点)、塩崎栄一さん(66 歳・男性・大阪市在住)による「ワッチ」(130点)、岡田三代子さん(32歳・女性・和歌山市在住)の「和(なごむ)」(総得点124点)の3作品。(以下参照)そして、最優秀賞には小切雅代さん(43歳・女性・和歌山市内)の作品「てまりちゃん」(総得点141点)を選定し、平成19年10月18日開催の第4回委員会に小切さんをお招きし、授賞式を執り行いました。
「てまりちゃん」のコンセプトは紀州の工芸品である紀州てまりの妖精。可愛いハート模様の紀州てまりに乗って、ふわふわと上空を漂いながら、いつも和歌山市内の各名所を眺めているイメージです。
「センチメンタル・和歌山」&「産業観光」体験バスツアーを実施!-"見て、聞いて、学ぶ"観光モデルを実践!
平成19年11月13日(火)・19日(月)の両日において、和歌山市内のどこか懐かしく、ちょっぴり切なさを感じさせる「センチメンタル・スポット」と地元企業の優れたものづくり現場を体験頂く「産業観光」のコラボレーションによる体験バスツアーを実施しました。
各コースともに、参加者を対象としたアンケート調査の集計結果(Aコース:30人、Bコース:28人からの回答)を見ると概ね好評の声が聞かれ、和歌山市が有する観光資源の新たな魅力発見と再認識をして頂くことができました。
各観光スポットや移動車内において、それぞれに係る歴史・文化を背景とした今昔話からユーモアを交えた雑学に至るまで、親しみある和歌山弁で観光ガイドより解説頂いたことにより、参加者達が知識を得て、真の魅力・価値を理解することができたこと、加えて、個人ではなかなか訪れる機会がないものづくり現場を目の当たりし、先端の技術はもとより、各企業で働く社員の方々の活力に触れることを通じて、地域の産業力を認識するとともに誇りに感じて頂くことができました。
本体験バスツアーでは、ただ"見る"機会を提供するのではなく、"見て、聞いて、学ぶ"というモデルを提供できたことにより、これまで当然のように存在していたものの真の価値に触れ、ひとつひとつの地域資源が如何に貴重な存在であるかということを、参加者の皆様に体験して頂きました。
●「センチメンタル・和歌山」&「産業観光」体験バスツアー
【Aコース】
日時:平成19年11月13日(火)
コース:深山の跡・友ヶ島遠望 ⇒ (株)島精製作所 ⇒ 和歌山マリーナシティ ⇒(有)柏木製麺所 ⇒ 奠供山・玉津島神社 ⇒ 片男波の夕日
【Bコース】
日時:平成19年11月19日(月)
コース:紅葉渓庭園(和歌山城内) ⇒ (株)豆紀 ⇒ 紀三井寺 ⇒ノーリツ鋼機(株) ⇒ 深山の砲台跡・友ヶ島遠望 ⇒ 片男波の夕日
民芸調箪笥
伝統工芸品として指定を受けている紀州桐箪笥を製造している紀州桐箪笥協同組合が、県内で同じ伝統工芸品として指定を受けている紀州漆器のノウハウを和歌山県工業技術センターの協力を得て、民芸調箪笥を製造しました。
他の産地でも民芸調箪笥はあるが、漆を使用し特に紀州漆器のノウハウを活用することで付加価値をつけ差別化を図り、デザイン、サイズ、使い勝手に工夫をしたモノにしました。
試作品は、最初思ったより漆の乾きが悪く乾燥に時間が掛かり、表面にべたつく感じがするところもありましたが、後に改善し、今までにない光沢と色使いで良いモノに仕上がっています。
梅酒ゼリー プルルン・ジュレ
産業廃棄物として処分している「梅酒を製造後に残るお酒に漬けこんだ梅の実」は、確かに栄養学的には梅干と比べ劣るものの、食材としての利用価値は充分あり捨ててしまうにはあまりに"もったいない"です。そこで、その「梅酒の実」を新たな食材として再利用することに取り組みました。
試作品は、濃厚な味覚と芳醇な香りがすることから、ターゲットを大人に絞り"大人の贅沢"コンセプトに、従来の青梅ではなく完熟南高梅を漬け込んでいるので前段にも触れている「大粒、皮が薄い、肉厚」という南高梅の特徴が最大限に生かされており、梅エキス配合の梅ゼリーと違いゼリー自身に絶妙のバランスで梅酒をブレンドし、梅の実を食べても美味しく、香りも全く違ったものになっています。
●第59回わかやま商工まつり
平成19年10月13日(土)・14日(日)和歌山ビッグホエールで行われた第59回わかやま商工まつりに「民芸調箪笥」「梅酒ゼリー プルルン・ジュレ」を出展しました。来場者へ「梅酒ゼリー プルルン・ジュレ」のアンケートを行い189人の回答をいただきました。(300個配布:回収率63%)このほか、バスツアーでもアンケートを行い参加者 58人の回答をいただきました。(60個配布:回収率96%)
●第21回和歌山県家具産地展、東京ビジネス・サミット2007
平成19年11月17日(土)・18日(日)に和歌山マリーナシティWAVEで行われた第21回和歌山県家具産地展へ「民芸調箪笥」を出展しました。また、平成19年10月22日(月)・23日(火)に東京ビッグサイトで行われた第21回東京ビジネス・サミット2007へ「梅酒ゼリー プルルン・ジュレ」を出展しました。
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和歌山商工会議所
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