はつかいち　観光資源シナジー・プロジェクト

効果的なプロモーション企画と移動手段の提案

　点在している観光スポットをトータルでプロモーションし、相乗効果を図ります。これまでに、宮島地域については各種媒体でPRされていますが、他の地域については、個別でのPRなどにとどまり、その効果には限界があります。そこで、当プロジェクトではインターネットを中心に、これらの施設と連携をとりながら効率的な情報発信を行い、「宮島＋α」の観光を提案します。
　また、当市への観光客が宮島だけでなく、山間部などの他地域へも訪問できるように、新たな移動手段を提案します。海外旅行のオプショナルツアーのような、ホテルから観光施設をつなぐ、少人数の細かなニーズに対応できるフリータクシープランを企画しています。また、モニターツアーを実施し、その成果によりモデルコースを提案します。

観光に関するプログラム・イベント等の形成

　当市の場合、臨海部と山間部をつなぐ移動手段がネックとなっており、それを補完する「フリータクシープラン（仮称）」を運営予定。宮島並びに宿泊施設から、観光スポット数カ所を個別ニーズに合わせて安価に回遊できるシステムです。利便性を向上させると共に、運転手が簡単なガイドを行うなど、廿日市市観光の付加価値を高めます。

宮島を核とした市内観光の活性化

　当市は市町村合併により、宮島を核に豊富な観光資源を有する地域となりました。市の施策では、宮島に関するものは多く行われてきましたが、それ以外の地域については十分な活性化策がなされていない状況でした。そこで、各エリアの観光資源を連携させ、効率的にプロモーションを行うことで、宮島に集中していた観光客に対し、「宮島+α」の観光を提案し、近隣の観光スポットにも足を運んでいただくべく、当企画を立ち上げました。世界的ブランド「宮島」の集客力を活かし、さらなる観光活性化と、新たな経済効果を狙うものです。

宮島だけじゃない廿日市市（はつかいちし）！

　宮島への観光客に対するアンケート調査結果をベースにモデルコースを設定し、ターゲット・コンセプト別にモニタリングツアー（3コース各2回）を実施しました。各コースとも参加者の満足度は高かったものの、各観光スポットの事前の認知度はいずれも低い結果となりました。
　世界遺産の島「宮島」には、年間300万人を超える観光客が訪れています。その対岸には、自然豊かな地域が中国山地まで深く広がっており、非常に魅力的な観光スポットが点在しています。アーチェリーや乗馬、牡蠣打ち体験や木工体験など、実際に体験いただけたらその良さを実感いただけるのですが、残念ながらほとんど知られていないのが現状です。それらを広くPRし、より多くの方に廿日市市のさらなる魅力に触れていただくことで、「新生はつかいち」のファンがどんどん増えていくことを願っています。宮島にお越しの際は、ぜひホームページで周辺地域の観光情報も事前にお調べいただき、皆さんでお越しいただければ幸いです。