概要・活動内容
郷土料理「冷や汁」をレトルト食品として開発、非常食や介護食として全国で販売する。販路を広げ、地元産品の消費拡大を図ります。
地域の食品加工技術に再注目した新商品の開発
今回取組んでいる特産品開発のレトルト「冷や汁」は、原材料として地元の冷や汁の素を出し汁に、お米については数種類の宮崎県産米を使用し試作品を開発しております。しかし、どうしても米のシャッキリ感が失われ食感が悪く、問題がありました。普通のお米では美味しいレトルト「冷や汁」が出来ないことが判明しましたので、如何にして粒々感の残るお米で本製品が作れるか試行錯誤を繰り返しました。苦労を重ねやっと辿り着いたのは宮崎県産米の玄米「まいひかり」であることが判り、現在、急ピッチで製品化に取り組んでおります。本製品は火や水を必要としないため、災害時における非常食や携帯食、原材料に玄米や冷や汁の素に味噌や炒り子等を使用しているため、健康・身体にいい食品として、介護食の可能性も探っていきたいと考えております。今後は地元の農産品を使い、需要の拡大、農業と商工業の活性化のため事業を実施してまいります。
レトルト「冷や汁」を試作
試食会で決定した「冷や汁の素」をベースに白米、タイ米、麦、玄米、発芽玄米を使用し試作品製造実験を5回程度繰り返し行いました。当初は思ったようにお米の食感(しゃっきり感)が得られず、また、製造技術上様々な課題・問題点が発生し、事業が暗礁に乗り上げそうな時期もありましたが、この度、宮崎県産の玄米「マイヒカリ」を使用したレトルト「冷や汁」を開発しました。今後は、引き続き試食会の開催やアンケート調査等を行い、改善していくことにしております。
農業と商工業との連携による地域の活性化
わが国における食料自給率は約40%で主要先進国の中でも最低水準でありますが、本県は食料自給率日本一で有数の農業県であります。しかし、農業の基幹作物であり日本人の主食である米の消費量は、食の外食化や多様化により減少の一途を辿っております。一方、日本の食文化である米を食べることは、生活習慣病などを予防し、健康増進を図ることは良く知られております。今後、宮崎県産米の需要を拡大することにより、地域産業の振興、ひいては食料自給率の改善になるものと考えます。このような観点から、火や水がなくてもそのまま美味しく食べることが出来るレトルト「冷や汁」を開発し、災害時における非常食、手間のかからない介護食として全国販売を目指します。 この事業の成功により、農業と商工業の連携が強化され、地域全体の活性化が図られるものと思います。
レトルト「冷や汁」は非常食、介護食に最適です!
宮崎県の郷土料理「冷や汁」は冷たい味噌汁をさめたご飯にかけて食するもので、その素朴な味が地元はもとより観光客にも好まれております。宮崎県産米の玄米「マイヒカリ」と、魚、味噌等を使用した、火と水が無くとも食することが可能な美味しい「冷や汁」は災害時における非常食や、手間がかからず衛生的な点から介護食として最適であります。
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宮崎商工会議所
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