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アントシアニンやβカロチンを豊富に含む健康果実アロニアの栽培で日本一を目指している岩手県盛岡市。盛岡商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【盛岡産アロニアを活用したサプリメント開発に係る調査研究事業】を実施。

概要・活動内容

バラ科の植物であるアロニアは、高血圧予防や眼精疲労、アレルギーに効果があるとされ、健康関連の市場で注目を集めている。盛岡市では平成16年より生産を始め、今後、生産量が7万トン近くまで伸びることが予測されている。この地域を代表する果実を、全国に展開できる商品に変えるため、アロニアのサプリメント開発を目指した調査研究が行われた。調査のため、インターネットを利用したリサーチを実施。全国1000名の有志を対象に、サプリメントの使用や購入などに関してアンケートが集計された。また、ほかのアロニア生産地における開発商品や、類似果実を使ったサプリメントなどの販売価格、成分量、パッケージなどの情報を収集。その調査結果をもとに、具体的な製品開発に向けて協議が進められた。

その他の活動

サプリメント開発のため、開発委員会が結成された。アロニア生産者、アロニア製品販売業者、公設試験機関の研究員、医薬品関連メーカー社員、行政職員など、様々な分野の専門家が委員として参加し、アロニアをサプリメント化するにあたっての課題や解決策について綿密な調査が進められた。

担当者からの一言

「アロニアは、ブルーベリーやカシスなどと同じように目にいいといわれている果実です。しかし、生で食べるには不向きな味であるため、果実でありながらも青果市場にはほとんど流通しておらず、全国的にも認知度が低いのが現状です。したがって、その成分だけを強みとしてサプリメントを作っても、原材料としての認知度が高まらなければ、消費者に受け入れられにくいでしょう。今後は、いかに果実としての認知度を高めていくかをキーとして考え、“アロニアといえば盛岡”といったイメージ構築につながるような商品化やPR方法を考えたいと思います」(担当:原子崇史さん)

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盛岡商工会議所

〒020-0875岩手県盛岡市清水町14-12