小田原城をはじめとする史跡から、寄木細工などの工芸品まで全国的にも人気の観光資源がそろう神奈川県小田原市。小田原箱根商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【小田原市産業観光ブランド構築事業】を実施。
概要・活動内容
小田原を産業の街として全国に印象付けるため、“産業観光”をテーマに、地域を代表するスポットを網羅した観光モデルコースを企画。コースには、徒歩コース、バスコースなどがあり、寄木や干物などの老舗店舗、「工芸菓子伝統館」や「かまぼこ博物館」などのまちかど博物館の見学が盛り込まれ、小田原が誇る食と伝統技術に触れられる内容となっている。また、平成20年11、12月に4回のモニターツアーが実施され、地元タウン誌などで募集した50名以上の参加者の意見がモデルコース作成に取り入れられた。今回考えられたすべてのモデルコースは、パンフレットにまとめられ、観光案内所などで無料で配布されている。
その他の活動
小田原ブランドを構成する一つの要素として、観光客からの人気が高い小田原の魚を使った特産品開発が行われた。漁業関係者や魚市場関係者、市内飲食事業者の協力を得て、小田原漁港で水揚げされる旬の魚を使った「金目鯛味噌雑炊」や「カマス田楽」など地域に伝わる漁師料理や郷土料理が試作された。試作された料理は、モニターツアーの昼食で提供され、アンケート調査が行われた。今後、アンケートの結果を参考に、市内飲食店での販売を目指す予定だ。
担当者からの一言
「小田原は、鉄道5社が乗り入れ、東京からも近く、アクセスがとても便利な場所にあります。伊豆や箱根への道中にもあたりますので、温泉旅行の一環として立ち寄っていただければ幸いです。そのときには、ぜひとも今回作成したモデルコースを巡っていただきたいと思います。寄木や干物など、江戸時代から伝わる技術を体験して、小田原の産業を肌で感じてください」(担当:中矢慎一さん)
このプロジェクトの商工会議所はこちらです
小田原箱根商工会議所
〒250-8567神奈川県小田原市城内1-21