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琵琶湖の水上交通の重要都市であり、「源氏物語」ゆかりの地としても歴史に名を残す滋賀県大津市。大津商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【紫の道がつなぐ未来への宣言~千年後に遺そう紫のメッセージとなぎさの賑わい~】を実施。

概要・活動内容

物語の舞台となった比叡山延暦寺横川や逢坂の関、起筆の地「石山寺」、光源氏のモデルとされる源融(とおる)を祀る「融神社」など、大津市には「源氏物語」の作品世界がいたるところに点在している。平成20年は、執筆から1000年目を迎えたこともあり、「源氏物語」を生かした観光モデルコースが企画された。「紫の道」と銘打たれた全3種のコースは、紫式部が父とともに若狭へ赴いたとされる旅路を同じように歩くウォーキング体験や、琵琶湖クルーズ、石山寺での源氏夢回廊の見学が盛り込まれたものなど、琵琶湖を取りまく自然の中で、源氏の世界を追体験できるような内容となっている。

その他の活動

平成20年7月に、環境をテーマにした討論会「紫の道・湖上シンポジウム」が、琵琶湖汽船「ビアンカ」の船上で開催された。源氏物語を楽しむ会主宰の鈴木ゆみ氏や、滋賀県知事の嘉田由紀子氏が講師として参加し、「源氏物語」を絡めた環境保全についての講演が行われた。講演では、物語の世界観を作っている動植物が、今後もそのままの姿で残っていくように、舞台となった大津を含め、地球規模での環境保全について意見が交わされた。また、会場には「源氏物語」に登場する動植物の写真パネルが展示され、講演をより深く理解できるような工夫も施された。

担当者からの一言

「歴史と伝統文化の生きる街である湖都・大津は、魅力的な観光資源に囲まれています。今回のプロジェクトは、新しい観光ルートを作ることが目的でした。“源氏物語ゆかりの地”ד琵琶湖クルーズ”ד地球環境の大切さ”の3つを組み合わせた観光コース「紫の道」は、まさに大津の“全部”を盛り込んだモデルコースになったと思います。コース作成時に改めて気付かされた、『源氏物語』のすばらしい世界を全国の皆様にもお伝えしたいと考えています」(担当:矢嶋聡さん)

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大津商工会議所

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