京都と東国を結ぶ要所として栄え、伝統工芸や社寺など歴史の深さを感じさせるまち・京都市山科区。京都商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【京都やましな広域観光推進事業】を実施。
概要・活動内容
地域の観光促進を目的とし、山科地区の観光資源を一堂に集めた首都圏・関西圏向けのプロモーション活動を実施。平成20年9月に大阪、平成21年1月に東京で「京都やましな広域観光フェア」が開催され、山科名産「清水焼」のろくろによる実演や製作体験など、講演や体験メニューもそろえられた。2月には、東京ビッグサイトで開催されたイベント「feel NIPPON」に出展し、清水焼と京仏具のコラボレーションで生まれた新製品「en」などが展示され、大盛況を博した。また、新しい観光ツアーの企画や、秋の観光シーズンに対応した「仮設臨時観光案内所」の設置など、観光客誘致への積極的なアプローチが行われた。
その他の活動
平成20年10月に山科の名産・清水焼陶磁器を利用したイベント「陶灯路」を実施、地域の中心であるJR山科駅前では初めての開催となった。大小様々な陶磁器の中でロウソクに火を灯し、幻想的な空間を演出。点灯前には京都橘大学の学生によるパフォーマンスも実施され、イベントに華を添えた。来場者は約1000人を数え、陶灯路で使われる容器一式の購入希望が出るなど好評が得られたため、今後も継続的に開催することが検討されている。
担当者からの一言
「今回のプロジェクトで、地域の観光資源が初めて一堂に集められました。私たちも改めて驚かされるほどの山科の魅力を、今回のプロモーションで全国の皆様にお伝えできたのではないかと思います。展示や発表を見ていただいたお客様から、『初めて山科を知ったけれど、とても魅力を感じます』などの感想が寄せられたことや、実施したイベントに合計約3000人の来場者を数えたことが、事業成果の確かな感触として残りました。今後も、京都“山科”と全国各地の皆様との交流を深めるべく、努力していきたいですね」（担当：長澤満さん）
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