筑後平野の中央に位置し、江戸時代は薩摩街道の宿場町として栄えていた福岡県筑後市。筑後商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【薩摩街道(坊津街道)「篤姫」再発見! in 筑後 「羽犬塚宿献上街道弁当(駅弁)開発」と久留米絣産業観光化事業】を実施。
概要・活動内容
平成23年の九州新幹線「筑後船小屋駅」完成に向け、同市の薩摩街道羽犬塚宿(現在の羽犬塚地区)で発見された「御目附様御下向御休泊料理献立帳(献上料理の献立帳)」を題材とし、アレンジを加えた小分けの駅弁を開発中。平成20年度末時点では完成間近で、「羽犬塚宿場町街道弁当」と名付けられ、筑後船小屋駅などで販売される予定だ。
その他の活動
産業観光の実験事業として福岡都市圏でモニターを募り、「筑後市ブランド体験日帰りバスツアー」が開催された。参加者は、久留米絣工房の藍染め体験(3工房)、献上料理の試食(3料亭)、船小屋鉱泉見学(試飲)、水田天満宮・恋木神社参拝、筑後市郷土資料館見学、焼酎製造工場見学(試飲)を行った。また、九州新幹線全線開通とそれにともなう新駅「筑後船小屋駅」開業を控え、市内の観光・交流資源の掘り起こしと磨き上げを目的に、筑後市とみやま市で「薩摩街道探訪ウォーキング」を開催。街道にまつわる歴史や文化資源を広域的に結びつけるなど、地域観光のテーマづくりに取り組んだ。
担当者からの一言
「市内には、羽犬塚の地名の由来である羽の生えた『羽犬』のモニュメントが点在しています。その『羽犬』をモチーフに、九州産業大学(芸術学部北島研究室)との産学連携事業として、ご当地キャラクターを制作しました。良縁成就の神様『恋木(こいのき)神社』のシンボルマーク『ハート』の羽を持つおちゃめな羽犬です。筑後市羽犬塚はかつて天璋院篤姫が輿入れの際に通った薩摩街道の宿場町。言い伝えでは、その地名は豊臣秀吉が九州遠征で連れてきた羽が生えたように跳び回る犬の塚が、羽犬塚宗岳寺にあることに由来しています。筑後市PRのため、福岡県の地域活性化等推進事業を活用し携帯ストラップとして試作しました。平成23年春には筑後市に九州新幹線『筑後船小屋駅』が開業します。この羽犬が当市と皆様を結ぶ愛犬となりますように」(担当:國武進一郎さん)
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筑後商工会議所
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