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「放虎原殉教地」「今富キリシタン墓碑」など、西洋文化の痕跡が残り、鎖国中にも唯一の貿易港として栄えた異国情緒が残る長崎県大村市。大村商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【長崎街道と天正遣欧使節四少年を活かしたシュガー&スパイスでの地域メニューの企画、商品化調査研究事業】を実施。

概要・活動内容

大村市は、中心市街地アーケード内に長崎街道(通称:シュガーロード)が通っている。さらに、ヨーロッパから日本に初めてナツメグ(スパイス)を持ち帰った天正遣欧使節四少年出立の地としても知られる。この2つに絡め、シュガー(甘い)とスパイス(辛い)を効かせた、お菓子やデザート、カレーなどを、地産フルーツや野菜を使った特産品として開発する試みが進められた。活動にあたり、地域の事業者のほか、歴史観光や販路開発などの専門家などが集結。地域資源を生かした全国向け特産品開発に向けた意見交換委員会「大村あまから特産品開発委員会」が設立された。この委員会では、黒田五寸人参、ナシ、ブドウ、しし肉など地域資源を生かした商品、歴史にちなんだ南蛮菓子、南蛮料理などの開発などについて有益な議論が行われた。

その他の活動

委員会による活動の経過発表、そしてさらなる情報交換のため「大村あまから特産品開発シンポジウム」を開催。NPO法人おおむらサイズ協議会理事長中島文雄氏をはじめとするパネリスト4名、生産者、市民、中小企業から広く募集した26名の参加者による意見交換が行われた。その中で、農商工連携事業に関わる生産者、中小企業者、市民、行政、協力してくれる大手企業の組織化を図ることを最重要課題とし、「大村あまから学会(仮称)」の立ち上げを目指している。

担当者からの一言

「短期間だったため、会議の日程調整やシンポジウムの集客、報告書の取りまとめに苦労しました。多くの人が、農商工連携事業への関心を持っていたものの、“商品化”“事業化”のために生産者と中小企業者が意見交換をする場がないのが実情でした。まだまだ研究段階ですが、意見交換の進め方、事業化への導き方が少しずつ具体化しつつあるので、今後の活動に期待したいところです」(担当:岡野賢司さん)

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大村商工会議所

〒856-0832長崎県大村市本町458-2