リアス式海岸が複雑に入り組む延岡沿岸と、大崩山などの山々に挟まれ、海と山の幸に恵まれている宮崎県延岡市。延岡商工会議所では、平成20年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【のべおか地域ブランド開発事業】を実施。
概要・活動内容
延岡沿岸に面する日向灘の魚や地産の野菜をふんだんに使った12品目の特産品を開発。地元の素材と伝統の製法にこだわって作られていることから、延岡の方言「ずばな（ずばぬけている）」を用いて、「延岡ずばなもん」というブランド名が付けられた。海の幸を生かした商品は、魚を骨ごとミンチにして海藻のアカモクを練り込んだ「アカモクあげみ」や、島浦で水揚げされたキビナゴを天日干しにして保存料を使わずに佃煮にした「きびなごのキンピラ」、深海底引き網漁で水揚げされるメヒカリを荒くつぶして野菜と合わせた「めひかりの野菜コロッケ」など。ほかにも、山から吹き下ろす冷たい空っ風を利用して、大根の漬物「ばんば漬け」などが作られた。
その他の活動
延岡で昔から行われてきた伝統の大型定置網漁法をメインにした観光ツアーの開発も進められている。定置網漁法は、水揚げされる直前まで魚が網の中で元気に生きているため、特に新鮮な魚が捕れるという利点がある。平成20年12月にはモニターツアーが行われ、参加者は漁船で沖に出て定置網漁を見学した後、港に戻り水揚げしたばかりの鮮魚でバーベキューを楽しんだ。
担当者からの一言
「延岡の豊かな自然の恵みを全国の人に知ってもらい、そして地産地消によって地元の人に元気になってもらうために、『延岡ずばなもん』は生まれました。また、定置網漁法という、環境にもやさしい漁法をツアーで体感してもらうことで、資源を守ることにもつながると考えています。豊かな自然や地域の文化を守りながら、延岡固有の魅力としてアピールしていきたいです」（担当：日高誠司さん）
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延岡商工会議所
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