エビやサケなどの水産物が豊富に水揚げされる北海道留萌市。留萌商工会議所では、平成21年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【水産品と農産品を融合させた特産品開発による地域ブランド形成事業】を実施。
概要・活動内容
留萌は、水産加工都市として有名であることから、魚介などの食材を活かした新商品開発を進めてきた。さまざまなジャンルの業者が連携することを重視し、市内の水産加工業者や製麺業者など4社による会議を開催。その結果と、食品加工の専門家らによる意見をまとめ、手焼きせんべいの試作品3種が完成した。今後のブランド化をにらんでPRにも力を入れており、ネーミングは市内の景勝地である黄金岬に沈む夕陽をモチーフにして「夕陽焼き」に決定。パッケージのデザインをシンプルにすることで高級感を演出している。リーフレットやポスターも作成し、平成22年2月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2010」などに出展した。
プロジェクトにおける特筆点
共同展示商談会「feel NIPPON 春 2010」に試作品を出品した。小麦粉をベースにクラッカーとワッフルの中間の食感を目指してプレス加工した「夕陽焼き」は、具材となる甘エビ一匹、サケの切り身、輪切りのナガイモがインパクト大。これらの試食アンケート調査を行い、バイヤーや小売業者などに、塩気や硬さといった味や食感についての感想を求めた。
担当者からの一言
甘エビの「夕陽焼き」は、留萌の美しい夕陽にちなんだネーミングで、パッケージのデザインにも取り入れました。丸ごとの姿を残したまませんべいにするのに苦労しましたが、小麦粉ともち米粉の生地に、甘エビの頭や殻、身のうま味が染み出て、コクのあるせんべいになりました。サケも皮部分を使うことで味に深みを与えていますし、ナガイモも断面の粒が見えるようにするなど、それぞれ素材の特性を生かす工夫を凝らしています。
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留萌商工会議所
〒077-0044北海道留萌市錦町1-1-15