小麦粉の皮で野菜を包んだ郷土食「おやき」の名産地として知られる長野県長野市。長野商工会議所では、平成21年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【信州おやきブランド化事業】を実施。
概要・活動内容
知名度の高い「おやき」をヘルシーで手軽に食べられるスローフードとして再発信。地元の食材を活用した安全かつ希少性のある商品として、伝統や文化といった背景を打ち出せるようブランド化を図った。おやき店の情報を掲載した「信州おやきマップ」や、歴史と文化を伝える「信州おやき読本」などを作製・配布したほか、東京・新宿で「親子おやき教室」を開催するなど、首都圏への情報発信にも取り組んだ。そのほか、信州黄金シャモなどを具材として使った「ひと口サイズのおつまみおやき」を開発。カフェでテスト販売するなど、他業種とのコラボレーションも展開した。
プロジェクトにおける特筆点
「ひと口サイズのおつまみおやき」は、長野県が約1カ月限定で大阪にオープンさせた「信州SKYカフェ」でテストマーケティングを実施。多数のマスコミに報道されるなど大きな反響を得た。このほか将来的な地域団体商標取得を目指して「信州おやき協議会」も設立。第1回定例会でおやきの魅力を広めるため、おやきに関する憲章や記念日を制定した。
担当者からの一言
長野商工会議所の管轄地域を越えて、広範囲の事業者が本プロジェクトに参加を希望してくれたので、他の会議所や商工会との連携をますます深めていくきっかけになると期待しています。また、地域団体商標の取得には組合化が必須なので、おやき業界の組合化にも取り組んでいきたいと考えています。今後は首都圏でのプロモーションを通してPRを盛んに行い、おやきの人気に火が着くことで長野県への観光客増化につなげたいと思います。
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長野商工会議所
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