世界遺産「熊野古道」など多くの歴史遺産が残る三重県熊野市。熊野商工会議所では、平成21年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【世界遺産を結ぶ旧街道の復活事業による観光開発】を実施。
概要・活動内容
熊野古道と周辺に残る歴史遺産を活かした地域振興に力を注いでいる熊野。日本書紀にも記され日本最古の神社と言われる花の窟(いわや)神社、鬼ヶ城(おにがじょう)などの世界遺産を結ぶ旧街道に位置する商店街をレトロ調なものとして復興させ、世界遺産を訪れた観光客のまちなかへの誘客を目指す取り組みを行った。商店街や町内会などによる委員会で誘客案を検討。季節ごとの人が集まる時期に合わせ、商店街に人を呼び込む仕組みを企画した。夏期には海面を使った独特な花火大会の開催日に合わせ、宿泊など滞在時間を延ばすことを目的とした観光メニューを提供。継続した実施の可能性について実証実験を行った。

プロジェクトにおける特筆点
商店街や古道などの観光案内人の育成に向け、熊野に関する知識を養う「まちづくり勉強会」や、商店会の連携力向上を図る「古道通り女性会」が結成された。各組織が目指す商店街の形を共有するため、観光振興先進地への調査を実施。また、「古道通り夜市」などのイベントの運営や観光客を受け入れる体制の整備を検討した。

担当者からの一言
商店街に活気を取り戻すために本事業を推進してきました。花火大会に合わせて開催した夜市は、街に活気があふれ、目標としている地点を見ることができました。また、事業を展開したことで、観光客誘致に向けた商店街づくりへの意識を地域住民と共有できたことも大きな成果と言えるでしょう。今後も、地域の祭りなどと合同で市を開催していきたいと考えています。世界遺産とともに熊野の街道を楽しんでいただければと思います。

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熊野商工会議所
〒519-4323三重県熊野市木本町171