大正元年より路面電車が走る広島県広島市。広島商工会議所では、平成21年度の地域資源∞全国展開プロジェクトとして、【「路面電車」を活用した滞在型・都市観光型による観光関連産業振興事業】を実施。
概要・活動内容
年間1000万人以上の観光客が訪れる広島市では、近年、宿泊率の低下が問題となっている。そこで観光客の滞在需要を喚起するため、新メニュー開発、加工食品開発、路面電車の活用に取り組んだ。まずは広島らしい新メニューの開発に着手。お好み焼の材料を基本として「広島牡蠣餃子」や「広島牡蛎焼売」などを試作した。加工食品開発では“ポストもみじまんじゅう”をテーマに、米粉を使った「広島和ラスク」や広島産のイチジク入りの「無花果ウィチサンド」を試作。これらの試作品は、路面電車と特産のカキ料理を組み合わせた観光プラン「オイスタートラム」のモニターツアーで試食アンケート調査を実施した。
プロジェクトにおける特筆点
市内を走る路面電車(大正電車)を活用した新しい観光プラン「オイスタートラム」を企画した。同プランは駅前に用意した路面電車の車両内で、特産のカキを使って開発したフレンチやイタリアンなどのメニューを楽しめるというもの。また、広島城や旧陸軍桟橋などの史跡を巡るモニターツアーを実施し、参加者からは料理や企画について好評価を得た。
担当者からの一言
広島市民の足である路面電車や広島の特産品を活用し、滞在型につながる新しい旅行商品と「広島ブランド育成」の新商品が開発できました。今後は、旅行商品の改善を進めるとともに、開発した新商品も市内の飲食店で取り扱ってもらえるように幅広くPRしていきます。より多くの方に、広島の歴史ある街並みと、開発されたばかりの特産物の魅力を感じていただけるようにこれからも努力いたします。ぜひとも一度広島にお越しください。
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広島商工会議所
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