陶芸で全国的に有名な嵐山で、大自然をバックにクラフトワークを楽しめる。住民による温かいおもてなしで、リピートしたくなること必至!
取り組み内容
自然の宝庫である旭川の中でも北邦野草園を含む北の嵐山は、地元でも隠れ家的スポットとして人気のエリア。40 年の歴史をもつ陶芸をはじめ木工、ガラス、染色などの作家たちによるサロンが集積している地でもある。
本事業では、ここを地域の新たな魅力を提案する観光ルートを開発するため、早稲田エコステーション研究所代表研究員の藤村望洋氏を招聘し、四季折々の自然と工房での創作体験を組み合わせた観光・周遊コースを開発した。コース内容は、北国のクリエイティブな世界に触れる「じっくり創作体験」、美しい自然の中に身をゆだね、癒しのひとときを味わう「茶の道・花の道」、自然の中を散策後にものづくりの現場を訪ね、多様な作品の魅力に触れる「創作の背景に触れる自然体感」、北の嵐山に点在する各工房やギャラリーをめぐり、自分だけのお気に入りを見つける「思い出お持ち帰りコース」の4コース。
平成23年2月12、13日に「じっくり創作体験」のモニターツアーを実施。アンケート調査から、体験内容の具体的なニーズをつかむことができ、コース改良や充実に向けての参考材料とした。
創作体験が好評、85.7%が「満足」
モニターツアーでは、スノーシューで散策後、陶芸やガラス創作などを体験。創作体験は85.7%が「満足」と好評。より広範囲でのスノーシュー体験のニーズもつかめ、コース内容充実へ向けてのヒントを得た。
地域住民、特に若い世代への浸透がカギに
本事業をきっかけに、これまでは近くにいながら接点の少なかった作家たちが交流を深め、北の嵐山エリア全体の発展を意識しはじめ、展示会では自分の作品だけでなく、地域の魅力についても積極的にPRするようになった。しかし、参画者の観光やおもてなしに対する意識は高まったが、当地域に暮らす住民の意識までプロジェクトが浸透したとは判断できず、今後は特に若い世代で事業を盛り上げる態勢を構築し、プロジェクトを進化させる。
活用した地域資源
陶芸・木工・ガラス・染色などのクラフト工房と工房体験、北の嵐山の自然
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旭川商工会議所
〒070-8540北海道旭川市常盤通1丁目