「宗谷丘陵フットパス」(フットパス=イギリス発祥の、“歩くことを楽しむための小道”)を基点に、歩きながらゆっくり楽しむ最北端観光。見て・聞いて・感じる、体験型の観光を推進。
取り組み内容
「宗谷丘陵周氷河地形」、「稚内港北防波堤ドーム」、「利尻礼文サロベツ国立公園」といった日本最北端らしい名所が点在し、これまで多くの観光客が訪れてきた、稚内市。しかし、昨今の深刻な不況に加え、団体型から少人数個人型へ変化している旅行形態への対応が遅れたこともあり、稚内市への観光客数は平成14年度の81.8万人をピークに平成21年度には53万人まで減少した。
本事業ではこの状況からの回復を目指し、観光関連の団体や行政が一丸となり、稚内の豊かな大自然を歩く「フットパス」の新たなルートづくりに取り組んだ。
まず、課題を抽出するためモニターツアーを実施。当地の雄大な自然と日本最北の街としての地理的優位性を活用したフットパスコースとして、メインの「宗谷丘陵コース」に加えて、「稚内公園コース」、「ノシャップ岬コース」、「空港公園メグマ沼コース」の3コースを構築した。また、これらのフットパスコースを紹介する、DVDの制作やパンフレット作製、メディアの活用、旅行エージェントへの説明会の実施などにより、全国に向けた情報発信に取り組んだ。
商談会などでフットパスの魅力を提案
平成22 年10 月の「旭川生誕120 周年記念事業」や、平成23年2月の共同展示商談会「feel NIPPON 春 2011」などに参加。稚内に誕生した、新たなフットパスコースの魅力をアピールし、観光誘致に取り組んだ。
フットパスと地場産業体験の連動を目指す
市役所の担当者も委員会メンバーに加入。情報の共有化を図るとともにコースの整備についても要請。今回の取り組みを受け、看板の設置や道路整備が行われることとなった。また、コースの周遊を視野に入れた二次交通やトイレ・休憩所などの整備、長期滞在を促すための広域連携、歴史・文化の魅力を伝えるガイドの育成やフットパスと地域産業の見学・体験の連動への取り組みを検討。さらなる魅力的な観光事業への発展を目指す。
活用した地域資源
宗谷丘陵周氷河地形、稚内港北防波堤ドーム、稚内公園、ノシャップ岬、メグマ沼
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稚内商工会議所
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