富良野市と言えば、豊かな自然を活かした農畜産品。新しい特産品を開発することで、中心市街地のにぎわいを再生! 特産品の販路も拡大することで、地元の経済活性化につなげる。
取り組み内容
富良野市の農業産出額は、イモ、野菜類、肉用牛を中心に増加傾向にある。また、全国の消費者を対象にした地域ブランドイメージ調査で、野菜を買いたい産地として1位を獲得したこともある。
本事業は、このような同市の農畜産物を地域資源と捉え、観光客や消費者が富良野に対して思い描くイメージに合致する新たな特産品の開発を目指した。
商品開発には、フードコーディネーターやデザイナーの協力を得て、参画事業者と一緒に商品開発を行った。結果、富良野産の小麦を使用したお茶やハスカップを使用した飲料水、タマネギをうどんの生地に練り込んだスティック菓子「たまねぎチップス」の新味開発、鹿肉を使ったメンチカツ、飲む果実酢などバラエティに富んだ商品を開発。またマーケティング調査として、富良野市内や東京都で開催された商談会などで、開発した試作品のアンケートを実施。首都圏を視野に入れた新たな販路開拓のための情報収集も行い、改良・製品化への貴重なデータを獲得するとともに、富良野の魅力や事業の認知度向上に努めた。
たまねぎチップスの消費者調査を実施
うどんにタマネギを練り込んだお菓子たまねぎチップスは、北海道が民間に委託・運営している「北海道どさんこプラザ(東京)」と「関西圏北海道産品チャレンジショップ」で消費者調査を実施し、好評を得た。
各商品の販売を目指し、ブランドの定着を図る
開発段階でのデザイナーなどの投入に加え、オープン9 ヵ月で43 万人の来場を記録した、食の発信基地「フラノ・マルシェ」という開発後に目指す明確な販売先があることで、参画事業者の意識は大きく向上。今後は、試食アンケート調査で聴取できた意見をもとに改良を行い、食品加工研究センターなどの行政支援を受けながら製品としての販売、さらには開発商品郡のコンセプトを提示し、ブランドイメージの定着を図る。
活用した地域資源
小麦、タマネギ、ハスカップ、豚肉、鹿肉
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富良野商工会議所
〒076-0031北海道富良野市本町2-27コンシェルジュ・フラノ2階