このサイトは2020年3月31日まで稼働していた、feel NIPPONの活動報告サイトのアーカイブです。
2019年度までの活動報告をご覧いただけます(現在、更新はしておりません)。

地域に対する誇りと愛情を原動力に、燕三条の魅力を表現。産業と食と文化などを融合して発信することで来街者が増え、地域住民のプライド形成にも役立つ事業を展開する。

取り組み内容

 三条は、室町時代から鉄鍋の製造を行い、江戸時代には和釘など利器工匠具を代表とする一大金物産地として栄えた。本事業では、地域のものづくり文化や食文化、鍛冶まつりなどの伝統行事などを融合させながらその魅力を伝え、観光客誘致を図ろうとするもの。9月24~26日の3日間に、「越後三条鍛冶まつり」や「本寺小路あかり物語(三条別院本堂のライトアップと周辺の行燈によるあかりの祭典)」をコアイベントとして位置づけ、コンサートやライトアップ、ステージイベントなどを集中的に開催。民間団体や行政、マスコミを巻き込んだ一大イベントとして情報発信し、本寺小路あかり物語は倍増の3000人、鍛冶まつりは500人増の1万人(ともに前年比)の来場者を迎えた。
 9 月23 日~ 11 月14 日の期間には、「燕三条ものづくりの心に出会うまちあるき」として、鍛冶道場で和釘づくりや和菓子づくりが体験できる11のまちあるきコースを展開した。特に、「ものづくりの現場を訪問する」コースを案内するのは各分野の知識をもつナビゲーターたちで、マスコミからも注目され好評を博した。
 また、まちあるき事業の将来的な受付場所としてリニューアルした燕三条駅構内の観光物産センターでは、ル・レクチェ(洋梨)など地産のオーガニック食材を活用したレストランの併設、食器や刃物などの展示や体験イベントを実施。観光窓口機能の向上を図った。

トピックス

「ものづくり」の特化が功を奏す

設定したまちあるきコースを「ものづくり」に特化したことで、観光客のテーマや目的が明確になった。ものづくりの現場とユーザーの新たな接点が生まれ、地域の人々にとっても文化の誇りを感じてもらうことができた。

今後の展開

事業の継続とナビゲーターの育成を

祭りを集中させた9月のイベントは、日程と場所を集約することができたため、各祭りの来場者増加という大きな成果が得られた。さらに市民や観光客に浸透させるため、イベントの継続が不可欠である。一方、まちあるきコースでは観光客の増加に伴い、各スポットを円滑に案内できるナビゲーター養成が周遊性の向上に必要となる。また、燕三条駅観光物産センターに申し込み受付窓口を設け、県外観光客への玄関口としてPRも強化していく。

活用した地域資源

越後三条鍛冶まつり、本寺小路あかり物語、燕三条駅観光物産センター、鍛冶職人の技、和菓子など

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三条商工会議所

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